集英社新書
報道危機―リ・ジャーナリズム論

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087201970
  • NDC分類 070.4
  • Cコード C0236

内容説明

九・一一事件以降、米国のマスメディアはこぞって政府よりの、アメリカ中心主義的報道に終始し、また、イラク戦争においてもジャーナリズムは米政府に巧妙に取り込まれてしまった。わが国でも、大阪・池田小学校児童殺傷事件や和歌山毒入りカレー事件などにおける集団的過熱取材で、ジャーナリズムが市民に敵視される構図が生まれており、それに乗じたかたちでメディア規制法案が浮上してきた。本来、市民の立場にたって権力と対峙するはずのジャーナリズムに、いま何が起きているのか。現場の記者が、衰退し機能不全に陥っている危機的状況への真摯な考察から、記者教育をも含めたリ(再生)・ジャーナリズムを具体的に提言していく。

目次

第1章 漂流する放送メディア(赤い髪飾りの女の子;「盗み撮り」とは ほか)
第2章 萎縮する活字メディア(倒錯の構図;集団的過熱取材のメカニズム ほか)
第3章 メディアの新しい潮流(関連記事を衛星のように飛ばす;蜘蛛の巣状に広がる流れ ほか)
第4章 明日のジャーナリズムのために(OJT一本槍の日本型教育;なぜサツ回りを偏重するのか ほか)

著者等紹介

徳山喜雄[トクヤマヨシオ]
1958年兵庫県生まれ。朝日新聞映像本部デスク、総合研究本部研究員を経て、アエラ・フォトディレクター。東欧革命やロシア・旧ソ連諸国での冷戦体制の崩壊過程、クルド難民、エルサルバドル内戦などを取材。著書に『苦悩するロシア』(三一書房、RM文学賞受賞)など
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

31
取材対象をできるだけわかりやすい図式に当てはめ提供するメディアに、それを享受する視聴者。ときに被害者側に立つことにもなりかねない視聴者と、新たなメディアのネット。複雑化してゆく社会の縮図を見た。2015/05/05

こん

0
執筆時点での情報の羅列という感じだった。古い本だからやっぱりネットメディアの項などは古い。2018/02/09

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