集英社新書<br> プルーストを読む―『失われた時を求めて』の世界

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プルーストを読む―『失われた時を求めて』の世界

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  • サイズ 新書判/ページ数 247p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087201758
  • NDC分類 950.28
  • Cコード C0297

内容説明

プルーストは二十世紀西欧を代表する作家で、世界の文学に絶大な影響を与えた。フランスでは彼を読まずに文学に志す人はいないと言っていいほどで、その評価は時代とともにますます高まってきている。十九世紀末から「ベル・エポック」にかけての社会を華やかに描き上げた作家であるとともに、現代文学の先駆者でもある。彼の扱った意識や夢、記憶、愛、スノビズム、ユダヤ人、同性愛、文学の意義などは、今日の問題であり続けている。本書は、大作『失われた時を求めて』の個人全訳を完成した著者が、重要なテーマをスケッチしながら作品を紹介・解説する、贅沢な入門書。密度が濃く、大部な作品を堪能した充実感で、入門者も研究者も満足できる。

目次

はじめに 私はどんなふうに『失われた時を求めて』を読んできたか
第1章 プルーストの位置
第2章 虚構の自伝
第3章 初めにコンブレーありき
第4章 憧れのゲルマント公爵夫人または想像力と知覚
第5章 フォーブール・サン=ジェルマン
第6章 社交界とスノブたち
第7章 スワンまたは世紀末のユダヤ人
第8章 シャルリュス男爵または孤高の倒錯者
第9章 アルベルチーヌまたは不可能な愛
第10章 芸術の創造と魂の交流
終章 読書について

著者等紹介

鈴木道彦[スズキミチヒコ]
1929年、東京生まれ。東京大学文学部仏文学科卒業。一橋大学教授、独協大学教授を経て、独協大学名誉教授。『プルースト論考』(筑摩書房)『異郷の季節』(みすず書房)など著書訳書多数。プルースト研究では国際的にも知られる。『失われた時を求めて』(全十三巻、集英社)の訳業で2001年度の日本翻訳文化賞と読売文学賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

67
著者の『失われた時を求めて』との出会いから始まり、この作品の価値、即ち20世紀文学の出発点にして代表作とされる理由について語る。それによればジョイスの『ユリシーズ』や第一次大戦後のシュルレアリスムと並んで意識や夢を記述している事、しかも内面を記述する方法をとりながら、同時代の風俗から社会に至るまで克明に再現している点が指摘される。スノビズム、反ユダヤ主義、同性愛などの解説も参考になる。以前、井上究一郎訳で飛ばし読みをしたが、かのロラン・バルトも「誰がプルーストを飛ばし読みしないだろうか?」と言ったそうだ。2015/11/19

SOHSA

33
《図書館本》プルースト研究の第一人者である著者が『失われた時を求めて』の読み解きを中心にプルーストについて語る。『失われた時を求めて』の第1巻、光文社版と岩波版とを読み終えた時点で、この作品の全体像を俯瞰したくなり本書を手に取った。この作品のフランス文学、ヨーロッパ文学における意味と位置付け、プルーストの思想の一端に触れることができた。どこか遠く近寄りがたい存在であったプルーストがほんの少し、近づいてきてくれたようだ。2016/03/24

NAO

30
プルーストは美しい文章を楽しむものだとか、あれこれ考えずにただ読めばいい、とかいわれている。だが、何の下準備もなしに延々と続く文章を読んでも、何のことだかわからなくて、結局挫折することになってしまうのではないかと思う。せめて今読んでいる部分はどんな意図をもって書かれたのか、最低限の知識は持っていた方がいいのではないか。そう思って読み始めた本。『失われた時を求めて』を読み終わったとき、もう一度じっくりと読み返したらまたさらに深いところが見えてきそうだ。2015/08/19

おおた

23
岩波訳の吉川一義『プルーストの世界を読む』は1巻を丁寧に読んでいく一方、こちらは全体のポイントをコンパクトにまとめている。全体を扱うのでラストのネタバレも豊富にあるため要注意。でも、本書のおかげでぼんやりとしたプルーストの世界に焦点が合うような気持ちよさがある。囂しい会話に埋もれた本作の特徴がきれいに浮かび上がってくる様は、日本趣味として扱われた花茶を彷彿とさせる。プルースト読むなら必携の一冊なのに、案外売ってないんですよね。2020/12/19

かふ

18
これ以上の入門書はないと思う。翻訳家ならではのわかりやすさと解説。マドレーヌ効果も、「プチ・マドレーヌ」だけではなく紅茶についても述べる。菩提樹の花の紅茶はハーブ・ティなんだ。お湯を注ぐと萎れた花が水中花が開くようになるというイメージ。それで無意識の中のコンブレーの庭が蘇る。ティー・タイムが儀式的な装いで、それはケルト人の信仰につながるという。まあ、無意識的な記憶の幽霊(ゴースト=妖精)たち。死者を蘇えさせる儀式としてのお茶の時間。2021/08/09

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