内容説明
九九年九月、アメリカに遅れること約四〇年。日本で経口避妊薬=ピルが発売された。世界各国で避妊法の主流をなすピルが、日本で承認・発売されるまでに、なぜこれほどまで長い時間が必要だったのか。そもそもピルという薬剤は、どういう仕組みで避妊を可能にするものなのか。ピル誕生までの歴史、わが国におけるピルの扱い、副作用問題、早期承認に向けた著者の取り組みをふまえ、今後ピルが日本でどのような広がりをみせるのかを考察する。本書はピルへの誤解や不安を解決し、正しく理解するための「大人のピル読本」である。
目次
第1章 ピルはどう受け入れられているか
第2章 なぜピルで避妊できるのか
第3章 ピル誕生の歴史
第4章 早期承認に向けた私の戦い
第5章 ピルについてのさまざまな疑問
第6章 ピルの将来展望
著者等紹介
北村邦夫[キタムラクニオ]
1951年群馬県生まれ。自治医科大学一期生として卒業後、群馬県庁に在籍するかたわら、群馬大学医学部産婦人科教室で臨床を学ぶ。88年から(社)日本家族計画協会クリニック所長を務める。思春期外来や電話相談などを通じて直接若い世代に接しながら、ピルや緊急避妊法など家族計画の啓発活動を精力的に展開している
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