集英社新書
龍安寺石庭を推理する

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  • サイズ 新書判/ページ数 188p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087201048
  • NDC分類 629.21
  • Cコード C0270

内容説明

日本を代表する庭園として海外にも名を馳せている、龍安寺石庭。だが、庭石と白砂のみで構成されたこのユニークな庭を、いつ、誰が、どういう意図で造ったのか、実はそれすら定かではなかった―。石庭の造られた年代については、従来も、一五世紀説~一七世紀説まで様々なものがあり、造った人物の候補もまた幾人も挙げられてきた。ここで著者は、それら先行説を仔細に整理・検討しながら、石庭を巡る三つの大きな謎を推理していく。そして、庭のそこここに込められた技術のルーツへの視点を導入することによって、作庭者の像を大胆に絞りこんでゆく。果たしてその「謎の作庭者」とは。

目次

序章 謎の石庭
第1章 造営年代の解明―江戸作庭説(枯山水とは何か;一四五〇年作庭説への疑問 ほか)
第2章 造形意図の解明―西欧文化影響説(諸説への疑問;借景の庭 ほか)
第3章 作者の解明―遠州作庭説(諸説への疑問;茶人・金森宗和説 ほか)

著者等紹介

宮元健次[ミヤモトケンジ]
1962年生まれ。1987年東京芸術大学大学院美術研究科修了。龍谷大学国際文化学部講師(庭園史・庭園デザイン)
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感想・レビュー

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kyoko

8
石庭の謎。石の裏に掘ってある小太郎と清二郎が作庭者ではないかと言われているが、どうもその説には疑問があるようだ。多面的に推理していく著者の情熱に圧倒された。そういえば法隆寺も謎だったなあ(梅原猛さんの著)しかし100年前のことどころか、去年のことも記録にありませんというこの国の現状、何とかならんもんか・・・2020/01/18

編集兼発行人

2
我国を代表する庭園の謎を巡る考察。制作者も時代も実は確固とした定説が無いという状況に新たな一石を投じるべく文献の解析や実地の検分により決定打を決めようとする構成。庭域内だけの諸要素で推理を完結させず建物や借景そして西欧における作庭技法までも含んだ外部との関係性を考慮しながら造形の時期と配置の意図とを詳らかに暫定した上で斯様な条件を全て満たし得る造園界の有力者とは誰だったのか鮮やかに導出。先入観が無い門外漢にとっては微分されがちな局所の歴史を積分して俯瞰しているものと感受できる魅力的な仮説であり素直に首肯。2014/10/05

壱萬弐仟縁冊

2
枯山水の15個の石。完全にみる者の想像力や感性が問われる。龍安寺は15世紀に造られた(43ページ)。『作庭記』の平安時代。枯山水は、水なし石組みの庭に加え、山裾や築山の斜面に石組みすることだという(58ページ)。だから、龍安寺石庭はこの時代でなく、江戸時代に造られたようだ。どこから見ても14個しか見えないのは、虎が河を渡るときに、一匹の子だけは隠れるかららしい(79ページ)。作った人と、後の時代の見る人の関わりも面白い。何をお互いに期待したか、考えたい。2012/08/16

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