講談社文庫<br> 水鏡推理〈2〉インパクトファクター

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講談社文庫
水鏡推理〈2〉インパクトファクター

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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062933322
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

人の死なないミステリの最高傑作! 世界的発見にまたも捏造疑惑、水鏡瑞希が譲らぬ「正しさ」とは?≪人の死なないミステリ≫最高傑作!
=リケジョの星VS.文科省ヒラ職員=
世界的発見にまたも捏造疑惑。彼女が譲らぬ「正しさ」とは?

小生意気だが天才的ひらめきを持つ文科省・不正研究調査チームの水鏡瑞希。 ノーベル賞級の論文を科学誌に掲載した研究班リーダーの如月智美は瑞希の幼なじみだった。 勃発する研究ノート窃盗と捏造疑惑。智美に降りかかる災いの真相とは? 官僚を押しのけ霞が関を揺るがすヒラ職員の下克上ミステリ。

もしも自分が、一日でスターダムにのし上がるも一瞬ですべてが地に堕ちようとしている若き科学者の同級生だったら? 松岡圭祐はそんな立場に、ヒロインの身を置いてみせる。他の全ての人間が「間違いだ」と言っても、自分自身が「正しい」と思う感覚を、彼女は譲らなかった。奇跡的ラストシーンまで一気に読ませる傑作!―吉田大助(書評家・ライター)

リケジョの星に捏造疑惑の影。現実を食い破る予測不能な真相に読者を導く松岡マジック!“研究”と“助成金”との抜き差しならない関係を正す社会派エンターテインメント!―佳多山大地(ミステリ評論家)

松岡 圭祐[マツオカ ケイスケ]
著・文・その他

内容説明

小生意気だが天才的ひらめきを持つ文科省・不正研究調査チームの水鏡瑞希。ノーベル賞級の論文を科学誌に掲載した研究班リーダーの如月智美は瑞希の幼なじみだった。勃発する実験ノート窃盗と捏造疑惑。智美に降りかかる災いの真相とは?官僚を押しのけ霞が関を揺るがすヒラ職員の下克上ミステリ。

著者等紹介

松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーになる。『万能鑑定士Q』シリーズはブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナイスネイチャ

211
途中までSTAP細胞事件とリンクしてどうしてもあの方達がチラついて・・・。これは映像化したらだいぶ修正入るでしょうね。研究には資金がかかるんですねなんかよ予算消化しないといけないし、実績あげないといけないし大変さは理解できました。不正はいけないですが。2016/04/03

🐾Yoko Omoto🐾

169
現実に世間を騒がせているSTAP細胞問題を彷彿とさせるシリーズ2作目。今作もとにかく知識量の多さに圧倒され、勉強になることばかりだった。フィクションなりの誇張や虚構の部分はもちろんあるのだろうが、論文が名門誌に掲載されることの意味、学術論文と実験結果に関する驚きの現実、地位や名誉やインパクトファクターを欲する研究者たちの実情を非常にリアルに読ませてくれる。奇術のように強い錯覚を植え付け専門家さえも欺く、単純でありながらも巧妙な捏造を如何に見破っていくのかという過程が今回も興味深かった。→(続)2016/02/21

Yunemo

155
著者作品、回・数を増すごとに、雑さが目立ってきてると思うのは私だけ?時事的問題を下敷きにして、その暗部を解明していく、こんな感じで読み出したのですが。杜撰なトリックが、結局は主となって展開、でも現実もこんなもんかも、との想いも強く。全体の流れとして、研究と助成金の関係、把握し難いのは事実、予算主義であるための欠陥なんでしょう。こんな想いがありながら、全体を通して貫く人間模様には気持ちよく浸れます。「現実的な推理の基本原則は、すでに判明済の事柄に基づき、思考の筋道をたどり、未知の要素を推し量ること」、納得!2016/02/29

absinthe

123
人工血管研究で、STAP細胞事件を彷彿とさせる事件が起こった。今回は捏造の本質より、相手の人格を無視して捏造者を糾弾する、ネットの大騒ぎに焦点が当たっている。主人公は少し丸くなり、吠えまくる姿勢だけでなく、何故そうなのかに思いを巡らせるようになる。注意深く読めば最後のトリックは、実験の説明の半ばでわかってしまうが。面白さの本質はそこではない。まぁ面白かったけど、特にオススメはしない。 ここまできたら主人公に「まるっとお見通しだ!」と言わせても違和感が無い。2016/07/25

さばかん

96
面白すぎてページをめくる手が止まらない。  ちょっとカタルシスが弱い気もするけどこれが現実的であり現実なのかもしれない。   それにしても科学研究って色々大変なんだなぁ。どうにかならんものかね。2016/03/08

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