講談社学術文庫<br> ビーグル号世界周航記―ダーウィンは何をみたか

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講談社学術文庫
ビーグル号世界周航記―ダーウィンは何をみたか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062919814
  • NDC分類 402.9
  • Cコード C0145

内容説明

一八三一年、英海軍の測量船ビーグル号に同乗したダーウィンが南米大陸沿岸や南太平洋諸島で目にした世界の驚異。進化論へと結実する着想を得た調査記録『ビーグル号航海記』はこの旅で誕生した。その記念碑的著作から動物・人類・地理・自然の記述を抜粋、細密な銅版画を豊富に交えて再編集。『航海記』のエッセンスを凝縮し、世界で愛された一冊。

目次

第1章 動物(馬;騾馬 ほか)
第2章 人類(フェーゴ人;パタゴニア人 ほか)
第3章 地理(ウルグァイ;パラナ河 ほか)
第4章 自然(森林;カウリ松 ほか)

著者等紹介

ダーウィン,チャールズ[ダーウィン,チャールズ][Darwin,Charles Robert]
1809~1882。イギリスの自然科学者。著書に『種の起源』などがある

荒川秀俊[アラカワヒデトシ]
1907~1984。東京帝国大学理学部物理学科卒業。気象学者。気象研究所所長、東海大学教授などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Sakie

14
航海記そのものではなく、著書からの抜粋を子供向けに編集した本「ビーグル号で世界を巡る旅の中でダーウィン氏が見たもの」の翻訳である。19世紀、ダーウィンが体験した事物が事細かに記録されている。各地の民族や土地の描写を読むのは楽しい。なぜなら、乗馬でボラスの扱いを失敗して南米ガウーチョ人に笑われた逸話や、タヒチ人への開けっぴろげな賛美など、西洋人らしからぬ偏りのない観察眼、旺盛な好奇心と道義心は、正直で愛すべき人物と認定するにじゅうぶんだからだ。原始林を「"自然という神"が生み出した殿堂」と呼ぶのも好ましい。2022/09/21

スプリント

5
進化論へつながるきっかけとなった動植物の調査記録だけでなく現地に住む人々へのフィールドワークの面からも貴重な文献です。挿絵の銅版画が非常に綺麗です。2015/06/28

ANDRE

4
本家航海記を子供向けに再編集したものの邦訳。時系列の航海記ではなくて、動物、人類、地理、自然とジャンル別の章立てなので、どちらかというと博物誌という趣きのほうが強い。グローバル化の進んでいない時代の世界はもっともっと多様性に満ち溢れていたんだろうなぁなんて感じつつ人類の章を読んでました。動物やら地理やらの記述も面白い。でも、時系列で旅を追いたくなったので、いつかちゃんと本家を読もうと思います。2011/05/08

_pikopon

4
全訳ではなく、抄訳でもなく、アメリカの出版社が主に子ども向けに編集したものが原本らしい。そのため資料的価値はないが、薄いわりに挿絵が多く、ぱらぱらと眺めるだけでも楽しい。35年も前の本の再版だが、訳文もこなれていて読みやすい。2010/04/09

ふーてー

3
ダーウィンのビーグル号航海記の抜粋、再編集版「ダーウィンは何をみたか」の翻訳。動物だけではなく、人類、地理、自然(植物)の章もあり、まさしくその当時の旅行記で面白い。ちょっと南米の話が多いような気がしたのはアメリカで出版された版だからか。ピューマはジャガーよりも美味しいとか、そんなことも書いてある。直訳的でちょっと読みにくいところもあるのがちょっと残念。2023/11/12

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