講談社文庫
さかだち日記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 308p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062734332
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

酒が飲みたくて近所の酒屋の自販機前。ビールしかないので、買わずに帰宅。その理由は「ビールを酒とは認めない」。作家活動の傍ら、劇団を主宰し、バンドではギターを手に声を張り上げる、マルチな異才が、耽溺するお酒と訣別すべく綴った酒断ち日記。作家・野坂昭如との「禁酒」&「バイアグラ」対談も収録。

目次

禁酒マッチ(vs.野坂昭如)
さかだち日記(粉しか出なくなりました;たまには負けることもある;徹子さんの前でピエロになる;北京で花婿さんになる;「隣が栗原小巻」に関する感慨;野坂先生、あしからず;ベトナムのヤキソバ恐るべし;危機一髪のワンカップ事件;バタやんが仰ぎ見た「珍宝」;役者馬鹿は眠らない ほか)
バイアグラ・マッチ(vs.野坂昭如)
その後のさかだち日記

著者等紹介

中島らも[ナカジマラモ]
1952年、兵庫県尼崎市生まれ。大阪芸術大学放送学科卒。コピーライター、エッセイスト、小説家。’92年『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞、’94年『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みゃーこ

82
これはマジで普通に普通に日記だった。それもらもさん好きのわたしにとってはらもさんを構成している要素がなんであるか同じ人間としての共通点を探してみたくなったりするんだけど、どうでもいいっちゃあどうでもいいぐらいのゆるい日常をつらつらと…今日の食べたもの、喋ったこと、排便の調子、とかどうでもいいようなイチおっさんの個人的情報が延々と書かれているだけとも取られかねず、時間の無駄遣いではないだろうか…。でも読み終わった頃にはらもさんの哀愁や燃えるような芸術家としての何かを求め続ける欲求の深さの日常的異常さが強烈。2013/06/30

ホークス

41
執筆に演劇に演奏に、テレビにラジオに取材旅に飛び回るらも氏。本当にアル中かと疑うが、無茶苦茶な仕事ぶりはアルコールに対する必死の抵抗なのだ。本書は酒を断つ「酒断ち日記」である。自殺念慮に襲われる話に始まり、アルコールやドラッグの話が続々と出てくる。旅先でドラッグにありつけてしまうのも執念のなせる技。 野坂昭如とのアル中対談は、後編が下ネタの嵐なので注意が必要。らも氏は明らかに壊れているが、怖いほど醒めてもいて、覚醒故のストレスは生来のものと言うしかない。だから死なない程度に酒に頼っていたのだと思う。2018/04/21

ω

30
読んだ、読んだ〜(*^ω^*)!中島らもさん、めっちゃ働くなぁ。書いて歌って演技してテレビ出て旅して学祭行って。ほんでどんだけ映画見るんや!もの凄い勉強家だと思った。中盤香港あたりの日記は明らかにキマってるでしょ笑笑 とか思いながら、〆は私も敬愛する野坂先生(抱かれたい作家862位)とのバイアグラ対談(;ω;)!さかだち日記は、勝ったり負けたりの記録である。相手が勝ったりおれが負けたりだ。私もお酒に用心して、いただきまーす♫2020/01/08

katoyann

25
中島らもの断酒中の日記。40代半ばごろの作品。約1年以上断酒しているということだったが、その途中も2回くらいスリップ(=再飲酒)している。ふらりと立ち寄った焼きそば屋でビールを頼んでしまい、スリップしたときのエピソードが凄まじく、その日は日本酒を一升飲み干し、おまけに睡眠薬も服用して記憶が飛んだという。彼の御用達だった梅田の「DO」というバーや元プロレスラーが経営する玉造のお好み焼き屋は健在だろうか。ファンとしては聖地巡礼、行ってみたいような…。バーはハードル高そうだけど。2022/04/25

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

23
『さかだち日記』は『酒断ち日記』アルコール依存症での入院を経て禁酒の日々(たまーに誘惑に負けて飲んでいる時も有)の日記。執筆、取材旅、バンド、舞台と凄まじい仕事量をこなすためには「キック」が必要だった。 アルコールを飲むと不味くなる薬があるというのを、この本で初めて知った。 対談集を出した、いしいしんじさんや、町田康とのエピソードも出て来るのが、うれしい。2014/10/29

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