講談社+α新書
医原病―「医療信仰」が病気をつくりだしている

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062720502
  • NDC分類 498
  • Cコード C0247

内容説明

医者と医療情報への盲信と過剰な期待が悲劇を生む!健診は健康のためにならず、予防接種は障害をもたらす。医療にかかわると元気な人でも病気になってしまう。権威や厚生省の言葉をうのみにするのは、もうやめよう。

目次

第1章 結核学者の逆襲
第2章 ワクチンと抗菌薬の功罪
第3章 期待と信頼が引き起こす「医原病」
第4章 切らなくても生存率は同じ
第5章 特効薬の効果を検証する
第6章 医者の心理と患者の心理
第7章 健康診断は安心をもたらすか
第8章 いつわりだらけのがん検診
第9章 成人病に薬物治療は必要か
第10章 医者が増えれば病気も増える

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobu A

4
購読本読了。2000年初版。盲目に医療信仰する日本人。医療行為が原因で生じる障害や病気を医原病と言う。その実態を世界の様々なデータを交え、門外漢の医学だが、一般人にも分かりやすく解説。受診した8割以上が何らかの(根拠がない基準範囲で)異常判定の健康診断、胃癌検診の危険な被曝線量、人口減なのに医者増加の矛盾等、多くの興味深い資料。医者でもある著者が定期検診に頼らず、自分の感覚を大事に暮らし、本当に体調が悪いと感じた時だけ医療機関に出向くように説く。「医者が増えれば、病気も増える」事実を肝に銘じておこう。2018/12/26

青色夜ふかし

4
抗がん剤、抗菌剤、外科手術の有効性。現代の医療に。ただ、実際自分が病に冒された時、有効性の薄い治療を断り、抗がん剤を受けずにいられるか。医学業界も商売。一般人の多くは理系業界の知識に疎い。それを利用し、健康、検診、予防、病気への不安や期待を煽り、利益を得ている構造がある。この著者にある様々な提案を、医療現場で医療行為を行う専門家が受け入れ、実践してくれることを願ってやまない。2017/04/10

教育文化経営学院

1
思っているほど医療は健康には貢献していない。ワクチン接種で減っている病気の場合でも、自然減である可能性の方が高そう。データを正確に読めるようになることが大切。2023/03/08

たーざん

0
がん検診の章がやっぱりな。な内容で良かったのと、更にもっと印象に残った箇所を引用する。権威を批判できないジャーナリズムP.211その好例が結核緊急事態宣言ですが、最近みられたインフルエンザ騒ぎも同じ構図です。→コロナ騒動の発生を予見していた?ようにも感じてしまった。「ジャーナリズムといえば、記者クラブ制度も問題です。省庁内に新聞やテレビ局の記者が常駐してニュースを追うというのが建て前ですが、実際には取材力の関係で、役所が発表したことをそのままニュースとして流してしまうことが多い。2023/10/21

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