講談社選書メチエ
東京裁判への道〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062583671
  • NDC分類 329.67
  • Cコード C0321

内容説明

「A級戦犯」二八人はいかにして選ばれたのか?近衛文麿の死、木戸幸一の長大な弁明、陸軍の大物・田中隆吉の謎の変節。そして昭和天皇「不訴追」決定の真実―。膨大な尋問調書が語る、濃密な人間ドラマの開幕。

目次

序章 東京裁判資料を追って
第1章 日本敗戦と戦争犯罪問題
第2章 国際検察局の設立
第3章 近衛文麿の自殺とその波紋
第4章 木戸幸一の大弁明
第5章 昭和天皇の戦争責任問題
第6章 陸軍の「怪物」による内部告発

著者等紹介

粟屋憲太郎[アワヤケンタロウ]
1944年千葉県出身。東京大学大学院人文科学研究科国史学専攻博士課程中退。神戸大学教養部助教授を経て、立教大学文学部教授。専攻は日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こまったまこ

7
上巻は東京裁判の検察側の膨大な尋問調書を読み解き解説している。裁判が始まる前の、誰を告訴するのか、その証拠・証言集めのための尋問であり、証言者がそれぞれ自己保身や個人的感情、または天皇を守るためにする弁明が興味深い。起訴された28人に目が行きがちだか、なぜその人達だったのかがこの尋問調書から少しずつ明らかになり面白い。しかし起訴組28人以外にも何度も証言者から告訴されている人物が複数いるが、なぜ除外されたのか。かなりキナ臭いが、それは下巻で明かされるようで楽しみである。2015/09/11

フンフン

5
日米開戦については、田中新一参謀本部作戦部長と石川信吾海軍軍務局第2課長が最強硬論者だったことはすでに明らかになっているが、どうしてこの二人が東京裁判被告候補にすらならなかったのか疑問だったが、田中隆吉がよく知らなかったからなんだ。裁判やるなら事件についてよく調べてからにしないといけないね。2022/03/17

富士さん

5
再読。東京裁判そのものより、東京裁判が企画され、準備される過程を通じて東京裁判の性格に迫ろうというもの。著者たちが発掘、紹介されたアメリカにある裁判資料を基にされているのが新規で、重要な点だと思います。このおかげで東京裁判を自己演出的に使ってきた関係者の実像が浮かびあがっています。上巻の内容で特に興味ぶかいのは、東京裁判はニュルンベルク裁判と比べてアメリカの主導権が強かったこと、そしてマッカーサーはそれこそ復讐的な、自分が主導する軍法会議のようは裁きを欲しており、そこに意識の差があったことでしょう。2021/07/19

(まだない)

0
(2006/11読了)2006/11/30

t-1484

0
授業でかわされて読まされてレポート書いたのに落とされたw っていうか講義全般に結論有りきで議論の紹介に基づいた講義のようなものではなかったな。

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