内容説明
明るく暗く、貧しく豊か、悲観的な楽観主義者。矛盾するものが矛盾なく同居する不思議な国。「不信の文化」「カーニバルとユートピア」「南型の思想」をキーワードに、日本人の知らないイタリア人の素顔を、食・宗教・音楽・政治に探る。
目次
序章 「mangiare(食べる)、cantare(歌う)、amore(恋愛)」ってなに?―イタリア人は「陽気」で「気楽」か
第1章 食にみるイタリア―それは貧しさから始まった
第2章 イタリア人の宗教観―「常識」としてのカトリック
第3章 歌うイタリア―「イタリアン・ポップス」の深く多彩な世界
第4章 イタリア政治の不思議な世界―カーニバルとユートピアのあいだ
第5章 イタリア的悲観主義―明るさは暗く、暗さは明るい
終章 イタリアから何が学べるか―新しい人間観へ
著者等紹介
ランベッリ,ファビオ[ランベッリ,ファビオ][Rambelli,Fabio]
1963年、イタリア・ラヴェンナ生まれ。ヴェネツィア大学日本語・日本文化学科卒業後、東洋研究で博士号取得。アメリカ・ウィリアムズ大学助教授を経て、現在、札幌大学教授。専攻は比較宗教論、文化記号論、日本宗教・思想史
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