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- > 日本の哲学・思想(戦後思想)
内容説明
「若しも世界の平和がそれによって保たれるならば日本は滅んでもよい」。二者択一的思考の中、広い視野なき議論を続ける現代政治。確たる指導性を発揮できず、劣化するばかりの日本政治の歴史において、没後三〇年なお輝きを増す石橋湛山。その思想と政策を追い、「今の政治に必要なもの」を考察する。
目次
第1章 政治家のたたずまい―石橋湛山と戦後政治史の転換点(八月一五日;戦後改革の論点;社会党・進歩党・自由党;戦後最初の総選挙 ほか)
第2章 石橋湛山の思想と政策―「湛山今ありせば」どうなるか(国連と安全保障;日本国憲法;日米関係;「小日本主義」と国際協調 ほか)
著者等紹介
田中秀征[タナカシュウセイ]
1940年長野県生まれ。東京大学文学部、北海道大学法学部卒業。83年衆議院議員に初当選。93年6月に新党さきがけを結成、代表代行。細川政権の発足に伴い、首相特別補佐。第一次橋本内閣で経済企画庁長官。現在、福山大学教授、「民権塾」主宰
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三上 直樹
5
戦前は言論人として、戦後は政治家として活躍した石橋湛山の評伝。礼賛一辺倒で現代政治については筆者の私見とない交ぜになっていて、大事な学びにつながらない内容で残念。2015/07/16
Haruka Fukuhara
1
石橋湛山以上に著者が政治家ということで何だかそちらが気になってしまい本に集中できなかった。日本政治の混迷期に活躍した人らしい。湛山も言論と政治の世界を行き来した人だが、著者もそれを目指してどっちつかずの立ち位置に身を置いたのだろうか。しかし言論の世界と政治の世界では通すべき筋が違うので両方こなせる人は稀なのではないか。2017/01/29