講談社選書メチエ
ソ連=党が所有した国家―1917‐1991

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062582483
  • NDC分類 238.07
  • Cコード C0330

内容説明

二〇世紀最大の政治組織=ソ連共産党がつくった国家でなにが起こったのか?官僚制、大粛清、飢餓、強制収容所…。ナンバー2モロトフの回想を通して、党が国家であった時代の軌跡を辿る。

目次

序章 党が国家であった世紀
第1章 ロシア革命とボリシェビク
第2章 共産党とアパラチク(機関専従員)
第3章 ネップとアンチ・ルイノチニク(反市場主義)
第4章 スターリン体制とスターリニスト
第5章 世界大戦とナルコミンデル(外務人民委員)
第6章 冷戦とデルジャブニク(大国主義者)
第7章 非スターリン化とドグマチーク(教条主義者)
第8章 「停滞の時代」のなかのペンシオネール(年金生活者)
終章 モロトフとソ連崩壊

著者等紹介

下斗米伸夫[シモトマイノブオ]
1948年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。ハーバード大学ロシア研究センターでの研究歴もある。成蹊大学教授を経て、現在、法政大学教授。専攻は、現代ロシア政治史、ソ連政治史
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感想・レビュー

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Tomoichi

15
1917のロシア革命に始まるソヴィエト連邦の歴史を国家と党の創設者の一人モロトフを一つの軸として(中共で言えば周恩来)国家=党というソ連の生涯を辿っていく通史。淡々と簡潔に書かれているが粛清につぐ粛清、失策による飢餓、強制収容所とよくこんな共産党(国家)が支持されたものだと思う。本書の主題は共産党が国家を作りその自己矛盾により崩壊した過程であり政治史であるので、正直少し物足りなさが残りました。2018/11/04

Toska

8
モロトフを狂言回しに立てるアイディアはなかなか。寿命、キャリア、日本での知名度(ゴルゴにも殺されかけたことがある)と、ソ連史の「顔」としては申し分ない。ロシア革命の鍵を握ったのは農民であり、彼らは独自の理解(誤解?)でレーニンを支持していた。だがその同床異夢が破綻した時点でボリシェヴィキは支持基盤を失い、自力で、すなわち党の力だけで国を治める道しか残されていなかった。ユニークだが鋭い分析と思う。2023/10/22

Керенский

2
著名な外交官モロトフの半生と絡めながら、ロシア革命から連邦解体までのソ連史をたどる本。想像以上に専門的な本だった…。あまりスラスラと頭に入ってこなかった。2014/09/16

サメ社会学者Ricky

2
深堀された他国の歴史本にしては珍しく(?)、翻訳ではない日本人が書いた本。レーニンやスターリンと共にソ連を動かしてきたモロトフという人物を中心に、ソ連の誕生から終わりまで記されている。単なる世界史の授業より人間味があって面白かった。2014/05/03

ゆきんこ

1
まとめ書き(サボり)2022/08/26

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