講談社選書メチエ<br> 世界大恐慌―1929年に何がおこったか

講談社選書メチエ
世界大恐慌―1929年に何がおこったか

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062581516
  • NDC分類 337.99
  • Cコード C0333

内容説明

1929年10月24日、暗黒の木曜日。ニューヨーク株式市場は突如大暴落をはじめる。株価は七分の一、銀行倒産6000、失業者1000万。人びとは放浪し、空腹のあまり卒倒する。全世界をのみこんだ70年前の大恐慌を丹念に追い、いま、日本のとるべき経済政策を考察する。

目次

プロローグ 大恐慌はくりかえされるか
第1章 暗黒の木曜日
第2章 市民たちの大恐慌
第3章 市場崩壊のメカニズム
第4章 ニューディールの景気政策
第5章 ケインズ理論への道
エピローグ 1929年のアメリカと平成不況下の日本

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

富士さん

2
再読。副題と違って29年10月のことという訳ではなく、第一次大戦終結から1937年恐慌後まで、広く世界大恐慌が扱われています。著者が示す恐慌への流れは今でも何やら示唆的でした。大戦で債権国になったアメリカは、現物返済を認めず金をかき集めたにもかかわらず、自国のインフレを恐れて利上げを敢行。そのせいで世界のカネ回りが悪くなり、有利な投資先が株くらいしかなくなってバブルが発生。暴落後は不景気に身の丈を合わせる政策て、カネ詰まりは決定的になる。アメリカの最善を追及したらアメリカの最悪になった、そんなシナリオ。2017/05/20

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