講談社選書メチエ
ハイデガー入門

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062580601
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C0310

内容説明

『存在と時間』の独創的な問題設定が、哲学に新たな地平を開いた。ナチズムへの加担、「転回」…。秘教的ともいえる後期思想は、彼の限界を露呈する。今世紀最大の哲学者・ハイデガーを平明に説きあかす。

目次

序章 ハイデガー哲学覚書
第1章 「存在」問題について
第2章 『存在と時間』(1)―人間存在の本質の探究
第3章 『存在と時間』(2)―死の現存在分析
第4章 「存在」の探究―後期ハイデガー
第4章 問題としてのハイデガー

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

袖崎いたる

6
ハーマンを楽しむための地ならしをする。ハイデガーの前期より後期の方が言葉遣いが好きかもしれない。だから私は研究者になれないんだろうなぁ苦笑。2018/12/19

FA743

5
一気に読める勢いを与えてくれるくらい分かり易い。けれども、私みたいな初心者には理解できない箇所もある。木田元の「ハイデガー『存在と時間』の構築」を平行読みしてたから何とかついていけた。いろんなハイデガー論を読むと次第に理解がつながってくる。ハイデガーが難解なのは、哲学者であっても文学者ではないから文章が下手くそなのではと思ったり。日本語で書かれたわけじゃないから何とも言えんけど。でも、芸術論のとこは美文だった。勢いで読んじゃったから、次はノートにまとめながら読もう。2014/11/24

マープル

5
かなり大胆にハイデガーの提出する諸新概念を整理しながら、議論の筋道を明解に解き明かして見せてくれる。特に最後の「第5章 問題としてのハイデガー」は力が入っており、ナチ問題から現代思想への影響まで、かなり説得的に論が進められる。なかでも、ハイデガーに対する有効な対抗馬としてのレヴィナスについての解説は白眉で、それでなくても難解なレヴィナスの読解の糸口を与えてくれる。2014/08/22

ほし

3
いつかは読んでみたいと思っていたハイデガー「存在と時間」。しかし数ある哲学書のなかでもとりわけ難解とされているこの本をいきなり読み始めて分かるものだろうかと思っていた矢先、古書店でこの入門書を見かけたので購入しました。 入門書という位置付けながらそれでもぼくには十分に難しく、相当読み応えのある本でしたが、ハイデガーの思想の全体像がぼんやりとは掴めた気がします。存在と時間について、後期ハイデガーの思想について、ハイデガーとナチズムについて、現在におけるハイデガーの意義について、と盛り沢山な内容です。2018/11/13

yutayonemoto

2
ハイデガーの思想を前期の実存哲学と後期の存在哲学に分け、前期の主張をより評価した内容。前期から含まれる「頽落」の概念が後期の存在哲学に繋がる。「存在って何か知りたいねん」→「物と人やったら、『ものを対象化する能力のある』人間のことをわかったらええ。」→「人間ってのは『気遣い(情状性(気分)・了解(気分やなと思う)・語り(話しあって、周りの人ともエエ感じ))』の存在やねん」→「『本来』はこうあるべきやけど、日常的な人間ってのは『非本来的』で『頽落』してんねん」→「死ぬの怖いやろ?気合や!」というのがまとめ。2016/05/31

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