講談社選書メチエ<br> 近代性の構造 - 「企て」から「試み」へ

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講談社選書メチエ
近代性の構造 - 「企て」から「試み」へ

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062580014
  • NDC分類 201.1
  • Cコード C0310

出版社内容情報

【内容紹介】
鐘楼が時計にかわったとき、近代は始まった。そして、いま――。人種・環境・差別・体制……。山積みの問題に、世界はあえいでいる。のりこえる道はあるのか。切断線としての1968年の意味を問い直し、時間と機械の精神が支配する「近代性」の根源を洗い出し、脱-近代を「試み」る意欲作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

またの名

10
68年学生運動をageて東西冷戦の両極ともをsageる、自由連想的なゆるい本。資本主義国家も社会主義国家も対立のない同じシステムだったと断じる現代思想テンプレを繰り返し主張しつつ、その論理は真の社会主義がまだ一度もこの世に実現したことはない(ので社会主義が間違っていたとは言えない)という希望を裏に滲ませる。けれども楽観的な見通しは立てず、誰かが存在するという事実は他者がそこに存在する事態を原理的に排除してる暴力と常に一体だとして、この暴力性が近代国家のシステムの中で異物を排除する問題に注目。未解決の問題。2019/07/10

sk

3
近代の本質を刺激的に考察。名著。2014/07/16

kapo54

2
今村先生の著作を初めて読んだ。論点は面白いが、講義録を加筆修正したものなので、細かい論証がなかった。他の著作を読めばよかったと思う。2019/03/09

Shogo

1
自然状態を想定すると、人間は自己保存を第1の目的としていため、暴力と暴力が衝突する。暴力が契機となり、秩序や制度が構築されるが、その際に任意の他者を排除する。排除や差別は倫理的に解決できる問題ではない。それはアリストテレスが述べる人間は社会的動物であるための必然的な帰結である。2015/02/28

星規夫

0
近代性というものの構造を機械論的世界像、方法主義、市民社会、労働世界、時間意識から読み解いている。内容についてはともかくとして、多岐に渡る要素を分析し、再配置することの重要性を痛感させられた。そういうことが出来るようになることこそが大学生の課題のひとつであるはずなのに、自分は一体、どれだけダメダメなのか、と悶々とするばかりである。2013/01/26

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