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内容説明
薬は私たちの体の中で、どのようにして効いているのだろうか?かつて薬の発見は、長い時間と多くの犠牲のうえに成りたつ、経験的なものだった。だから、非常に複雑な薬の働きを理解することはほとんど不可能であった。ところが、20世紀終盤の今、生命現象を分子レベルで扱う分子生物学は、コンピュータという強力な武器を手に入れ、さらに化学と物理学を総合する形で生命科学として開花した。生命科学は、生命現象だけでなく、病気のメカニズムや薬の働きまでも、分子レベルで解き明かしつつある。本書は新たに作製したステレオの構造図を駆使して、生命科学の最前線を紹介する。
目次
第1章 薬はどのように効くか
第2章 バクテリアとの果てしなき戦い
第3章 難病を克服する
第4章 免疫力を操作する
第5章 成人病の治療
第6章 風邪薬と胃薬
第7章 人類の未来と薬
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nob
7
分子生物学などの発見が実際の薬の研究にどのように繋がるのかが、分かりやすくかかれています。20年前の本ということもあって、古い情報だと感じる部分も多いですが、当たり前だけど基礎的な内容は変わっていないので、薬に興味がある人の薬学への入門書としてはとても相応しい内容だと思います。ただ、同じ著者による第二版やカラー版が出ているようなので、今読むなら間違いなくそちらを読むべきです。2020/12/24
春色
0
ブルーバックスによくある「初め簡単、真ん中面白い、最後意味不明」な本の一冊。内容は面白いと思うんだけども。「何故、薬で病気が治るのか」という疑問に答えようと頑張ってます。図も多いし筆者の文章も上手いので、最後まで耐えて損なし。