谷川俊太郎 歌の本

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  • サイズ B6判/ページ数 182p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062136907
  • NDC分類 911.66
  • Cコード C0092

出版社内容情報

読まれる詩とともに歌われる詩を半世紀にわたって詩人は書き続けてきた
詩は歌に恋している
歌うラジオに耳をすませば……
1930?50年代真空管ラジオ・コレクションも初公開!

単行詩集未収録、著者自選の歌詞66編+30年代?50年代の真空管ラジオ・コレクション

きらめく朝の陽差しの中で
あなたの裸の心を見たい
そよ風のわたる林の中で
かくされたのぞみを知りたい
人は傷つけあうしかないとしても
この世に生まれた初めての時に
あなたが触れた世界がいとしい――<「ひとり」より>

谷川 俊太郎[タニカワ シュンタロウ]
著・文・その他

内容説明

読まれる詩とともに歌われる詩を半世紀にわたって詩人は書き続けてきた。単行詩集未収録の歌詞集。歌うラジオに耳をすませば…1930~50年代真空管ラジオ・コレクションも初公開。

目次

ただそれだけの唄
ふたりの人形
私の胸は小さすぎる
フルート吹きの子守唄
3たす3と3ひく3
よろい戸を開けて
すてきなひとりぼっち
遠いひと
知らない何か
ハーモニカブルース〔ほか〕

著者等紹介

谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年、東京に生まれる。21歳のとき、初めての詩集『二十億光年の孤独』で鮮烈にデビュー。以来、さまざまな実験的試みをし、日本語のせかいの豊かさを広げてきた。近年は、国内外の詩人たちとの連詩創作や、バンドDiVaとの演奏・朗読コンサートなど言葉と音楽を融合させた活動を積極的に展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゃが

45
歌詞の数々を集めた「歌の本」。ほとんど知らなかったが、心に届くものばかり、音源も聴いてみたいなぁ。好きなのは「ぽつねん」/公園の陽だまりに/おばあさんがひとりぽつねん/やがて極楽でも今地獄/膝は痛むし目はかすむ/富士山だって崩れてく/もういいかい/まあだだよ/(一部)。加えて谷川さんご自身の古い30年代~50年代の真空管ラジオ・コレクションが歌詞の間に挿入されていて、その佇まいが何とも素敵、そして、一息つけてホッとした。2018/04/27

ゆうひ

24
へぇそうかい そんなもんかいかなしみなんて 谷川さんの飄々としていてはっとさせられる表現が好きです。2015/01/18

仮名

5
歌詞として書かれた詩集未収録の詩群を谷川さんが自選した本。ハウルの動く城の主題歌「世界の約束」がぼくは大好きで、あれを初めて聴いたとき、ことばの力というものをまざまざと感じる歌だと思った。でもこうして本として活字で読むと、美しいけれどむしろ素っ気無く感じる小品で、歌を聴いたときのような感動は字面の上にはなかった。活字の空間を飛び出して、音に沿って歌われることで生き生きと弾ける「ことば」があるのだ。谷川さんは詩人であるだけでなくそういう多様な顔を持つ「ことば」を熟知した達人でもあるんだと改めて実感した。2012/07/11

びよ

2
再読。もともと谷川さんの詩が好きなのに加え、装丁にほれ込んでつい買ってしまった。歌のための詩ということで、あまり深く考え込まなくてもするする入ってくる詩が多いように思う。個人的にはかなり好み。2012/02/26

kisametan

2
唄を想像しながら読んだ。実際の歌を聴いてみたいな。2011/03/02

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