「無言館」の青春

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062135542
  • NDC分類 706.9
  • Cコード C0071

出版社内容情報

生きたいと願った戦没画学生が遺した原風景
「無言館」につどう「青春」ホット・ライン

戦没画学生慰霊美術館「無言館」10年の歩み
●「青春美術館」へようこそ
●「無言館」の成人式
●「対話」――来館者ノートより
●未来へ
●「無言館」の青春
収蔵全画学生97人の作品と資料写真、多数収録!

六十年経った今も ちっとも乾いていない あなたの絵具は あなたが今も そこに生きていることを 私たちに教えてくれる 鮮やかな 生命の色だ――<「乾かぬ絵具」本文より>

窪島 誠一郎[クボシマ セイイチロウ]
著・文・その他

目次

「青春美術館」へようこそ
「無言館」の成人式(ある晴れた日に;それぞれの決意 ほか)
「対話」―来館者ノートより(カノジョと二人で;「家族」っていいね ほか)
未来へ(生命の歌がきこえる;いつか、また、ここへ ほか)
「無言館」の青春(「棺」ではない)

著者等紹介

窪島誠一郎[クボシマセイイチロウ]
「信濃デッサン館」「無言館」館主。作家。1941年、東京生まれ。1979年長野県上田市に夭折画家の作品を展示する「信濃デッサン館」を、1997年には「無言館」を設立する。2005年、第五十三回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

14
半分ぐらいが白黒、もしくはカラー写真。そして残りが文章といった構成。意外に近いところにあるので(199頁)、いつか行ってみたい。佐藤孝さんの、「民家風景」(34頁)。いいですね。昭和の農村を描いている。生きることの意味(130頁)を問い返さざるを得ない、鑑賞者へ訴えるものが各人にとってどう受け止められるか。現代では、自殺、死にたい、といっているわけだが、彼らは、少なくとも、生きたいのに、逝かざるを得なかったのだ。この違いは今昔、平和と戦時下の違いに落ち着かない、何か違った力学を感じるのはなぜだろうか?2013/07/24

emi*

12
図書館から受け取り、一気に読みました。無言館を訪れた老若男女の感想。4/29に行われている成人式での窪島誠一郎さんの「無言の詩」に涙が出た。画学生たちの作品も、心を掴まれる。金子孝信さんの、「あさぼらけ」という絵に引き込まれた。肉眼で観たい。2013/03/17

Megumi Ichikawa

8
本日の中日新聞「中日春秋」に無言館のことが載っていた。戦没画学生慰霊美術館〜〜長野県上田市郊外の小さな里山の頂にある「無言館」。この本は、中学校3年生の教科書に抜粋が載っているようだ。一度は訪ねてみたい場所。2015/08/24

りるふぃー

7
戦没画学生の慰霊美術館『無言館』で 毎年 成人式が行われていると、初めて知りました。なんて立派なんだろう。あぁ、私も無言館の成人式に行っていれば……!年齢というのは単なる数字で、若くても精神年齢が高い人もいれば、年をとっていても 精神年齢が幼い人もいます。ボーッとしていたり、忙しさにかまけていたら、いたずらに年を重ねるだけ!戦争体験者がいなくなりつつある今こそ、戦争を、他人事ではなくて自分の問題として考えなければいけないように思いました。2017/08/19

5
国語の教科書に載ってて気になっていた作品。戦争で早逝してしまった画学生の作品が集められている、「無言館」のお話でした。作者の窪島誠一郎さんは、「この美術館を単に「戦争回顧」の場にしてもらいたくない」とおっしゃっています。そこには、戦没画学生一人一人の“青春”の瞬間を切り取った絵画があります。私がいつか大人になったら、絶対、絶対、その絵画たちに会いに行きたい!2014/09/05

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