自己責任―いま明かす「イラク拘束」と「ニッポン」

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062125468
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

日本を震撼させたイラク人武装グループによる邦人拘束事件。被害者3人のうち、当時、最年少の18歳だった今井紀明くんが、初めて事件の全容を書き下ろす。武装グループに「ノー コイズミ」と言わされた背景、その武装グループと話し合ったイラク和平実現への道、解放後に日本大使館で受けた警察の取り調べ…。「自分は世界のために何ができるか」を考えてイラクへ向かった今井くんの心境は、拘束事件を経て何が変わり、何が変わらなかったのか―。

目次

第1章 18歳、イラクへ(私がイラクを目指した理由;アンマンまでの遠き道のり ほか)
第2章 拘束事件、発生(イラクへの第一歩;目隠しと、銃剣と、ビデオ撮影と… ほか)
第3章 そして解放へ(約束と裏切りと;ついに返された荷物 ほか)
第4章 「自己責任」の大合唱の中で(帰国、そして帰郷;記者会見に臨むまで ほか)

著者等紹介

今井紀明[イマイノリアキ]
1985年、北海道札幌市生まれ。立命館慶祥高校在学中からライター活動を始め、雑誌などに寄稿していた。’03年12月、米軍がイラク戦争に使用した劣化ウラン弾の危険性を訴えるため、市民団体「NO!!小型核兵器(DU)サッポロ・プロジェクト」を立ち上げる。劣化ウラン弾の被害を自分の目で確かめようと’04年4月にイラクの首都・バグダッドに向かったが、道中で武装グループに拘束され、9日目に解放された
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しーふぉ

16
戦争終了直後のイラクに潜入しようとして、現地のレジスタントに捕まった3人の内の1人が書いた本です。意外な捕まった時の状況などはこれを読まないとわからないかもしれない。日本に戻って来てからの方が大変だったようです。2018/09/05

9
2004年イラクでの日本人拉致事件。拘束された3人は無事解放された。その中で当時未成年だった著者が、同じ大学の1学年上に在籍していたので、今更だが手に取った本。事件後すぐの執筆らしいが、日記の域を超えず、タイトルにもなっている自己責任については、結局「わからない」ときた。うーん、若かったとはいえ真摯に向き合った結果その答えなの?でも、今井さんの現在を調べたら、大阪で若者の進学や就職の支援に関するNPOの代表をやっているらしい。バッシングから立ち直り、腐らずに人の役に立っていることは、心より敬意を表したい。2018/08/23

yuki-yuki

2
事件について実はよく覚えていなかったけれど、当時受けた印象と違うような気がしたのでネットで調べてみた。ここに書かれていることとあまりにかけ離れているので、戸惑うばかり。2014/04/02

バトルランナ-

2
この本コメントむずかしー。事件に巻き込まれた被害者が18歳という若さで書いたもの。立ち入り禁止区域に何故入ったのかというところがあまり描かれていず、本人も消化できていない感じ!そこがキーなんだけどね。ソマリアのこととか考えるとそこをむきになって批判はできないかな。ビートたけしが20年以上前から言ってたけどマスコミの報道過熱って治らないね!その時だけ。その場限り。5点満点で4.1点。2013/08/25

コギー

1
思うところあって、図書館で借りて読む。2004年刊行。同年4月にイラクはバグダッドに出向き、武装グループに拘束され、日本国内では「自己責任」と厳しく批判された今井の手記。2020/09/15

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