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内容説明
12歳でこんなことが本当にある!?歩くことも話すこともできない重度の障害者の驚くべき感性と知性。想像を越える「人間の無限の可能性」と、常識にとらわれない「生きることの哲学」。NHKスペシャル「奇跡の詩人」で放映、脳障害・天才少年の魂の記。
目次
序章 希望に満ちた毎日(知性の低い脳障害児はいない)
第1章 存在が否定されないというルール(平等という言葉の意味;ウソと方便;あふれる感謝 ほか)
第2章 いつでも幸せになるコミュニケーション(耳年増ならぬ観察者;五十音の文字盤を指して―FCという方法;そのまんまを受け入れる)
第3章 昔、子どもだった大人たちへ(ものの見方の見方;似て非なるものを見極める;内なる声との対話)
著者等紹介
日木流奈[ヒキルナ]
1990年2月11日、横浜市に生まれる。極小未熟児(1480グラム)、先天性腹壁破裂の状態だった。直後の三度の手術のストレスにより脳にたまった水が脳を圧迫し、脳障害となる。新生児けいれん、点頭癲癇の発作が出る。91年、抗けいれん剤の副作用で白内障となり、両眼の水晶体を摘出。92年、ドーマン法のプログラムを開始する。94年、グレン・ドーマン博士の人間能力開発研究所の診察を受ける。95年、文字盤によるFC(ファシリテイテッド・コミュニケーション)で、他者との意志の疎通が可能となる。98年、自伝・詩集を手作り本『想ふ月』として自費出版
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クプクプ
2
感性がすてきです。「私が苦しいときはただ苦しいのです。誰かよりではありません。ですが、私は心の深い部分はとても平安でした。」というところにすごいなあと思いました。『理由なき幸せ』のうえにしっかりと立っているから、いろいろな感情もきちっと見ていけるのでしょうね。2013/04/20
かりんとう
1
この日木流奈さんの本は素晴らしく私の心を突き動かしました。
yoshi
1
素晴らしい感性に、響きました。2007/11/01
渡辺 ゆか
1
日木流奈未熟児で産まれ、あらゆる身体的な危機で手術をするも、脳障害が残る。まず、序章に書かれた言葉「知性の低い脳障害児はいない」という言葉に心を打たれた。大学生の頃、自閉症について図書館に籠もった事があった。いくら知識を増やしても、自分の限界を感じる日々だった。この本はドキュメントであり、人間の可能性を信じて閉じられた扉を開けて突き進んだ実話だ。ドーマン法への出会いから取り組み、大変だったに違いないが、そこから得られる知性のきらめきは努力という言葉をも凌駕する。障害を持っていない健常者も、この本は読んで欲2003/10/10
to_deny
1
★★★★★2012/02/19