内容説明
南宋青磁の大鉢がニワトリの水入れになっていた!?30年間骨董を探し続けてきた男の驚愕の体験談。出てくる出てくる宝の山。一獲千金をもくろむ海千山千の魅力的な男たちの群れが、博物館級の掘り出し物を求めて東南アジアの奥地をさまよう。人情家の骨董屋主人が、丁々発止の駆け引きの末手に入れた名品と驚くべきエピソードの数々。骨董ハンティングの旅31章、おもしろさ完全保証。
目次
笑う魚(フィリピン)
棺桶と青磁瓶(フィリピン)
銃の暴発(フィリピン)
鶏の水入れ(フィリピン)
ムスリムの爺さん(フィリピン)
マブイ女は両替屋(フィリピン)
セキュリティポリスと袖の下(フィリピン)
呂宋葉茶壺(フィリピン)
月の石(フィリピン)
翡翠原石に賭ける男たち(ミャンマー)〔ほか〕
著者等紹介
島津法樹[シマズノリキ]
兵庫県姫路市出身。現ヤマハ(株)に勤務しつつ、東南アジアの陶磁器に興味を持つ。その後独立して、骨董商を営む。美術書著作多数
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感想・レビュー
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しーふぉ
11
創作なのか実体験がベースになっているのかどっちなんだろう?古美術の話しなので薀蓄がもっとある方が良かった。2018/08/09
Arsenal
0
こんなおもしろい商売があるなんて知らなかった。本は売れなかったかもしれないが、おもしろい。もし多少フィクションが入っているなら希代のストーリーテラー。事実なら、アヘン王国潜入記に匹敵する。2012/07/08
ckagami
0
これは面白い! 70年代から東南アジアで骨董をあさっている方のエッセイ(?) 外国帰りの近所のおじさんの与太話を聞いているようで、眉につばを付けながらでも耳を傾けたくなる。女性観は完全におじいさんで、かつ盗掘品を安く買いあさる等、いろいろとギリギリで、文化財保護や学術研究の立場から見るととんでもないんだけど。2010/09/23