内容説明
定年を境に過去の実績や栄光が消え去るのはおかしくはないか。今や、定年は反社会的制度である。引退の時期を自分で決め、豊かな人生を築くための参考書。
目次
第1章 定年はいらない
第2章 日本的雇用制度が中高年危機の原因
第3章 定年はなぜ存在するのか
第4章 制度を変えれば定年は不要になる
第5章 雇用制度はいずれにしても変化する
第6章 本当の能力主義なら定年は不要
第7章 時間を基準としない仕組み
第8章 年齢、性別、出身国を基準にしない
第9章 定年をなくすためには市場活用を
第10章 年金、介護と定年破壊
第11章 引き算から足し算の職業人生へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Miyoshi Hirotaka
29
約40年前なら私はあと数ヶ月で定年。50代半ばでこれだけ元気なら選択肢は豊富だったろう。次に何をやろうか迷う。性、学歴、家族構成等の違いによる処遇の差は少しずつ撤廃されてきたが、年齢差別だけがまだ残る。成果主義を打ち出しながら、年齢を理由に処遇を大きく下げたり、無条件で雇用調整の対象にしたりするのは大きな矛盾。一方、雇われる側も自分自身の市場価値を高め、それを維持し、常にプロフェッショナルである努力を惜しんではいけない。定年は単なる通過点。引退時期は自分で決める足し算型人生に個人と社会の共存共栄がある。2015/02/13