講談社文芸文庫<br> 生家へ

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講談社文芸文庫
生家へ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 297p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784061982574
  • Cコード C0193

内容説明

生まれ育った生家へ子どもの頃のままで帰りたい―戦時中、家の下に穴を掘り続けた退役軍人の父が、その後も無器用に居据っていたあの生家へ。世間になじめず、生きていることさえ恥ずかしく思う屈託した男が、生家に呪縛されながら居場所を求めて放浪した青春の日々を、シュールレアリスム的な夢のイメージを交えながら回想する連作11篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

三柴ゆよし

8
「生家に戻りたい、生家に戻って、時が流れるままにうすぼんやりとすごしたい、今かかわりあっている日常を、何もかも遠くにほうり投げて、生家へ戻ってしまいたい」。若き屈折の日々とシュールな幻想が交錯する軋んだ世界。悪夢じみたイメージの世界に遊んでいても、色川武大の文章はしっかりと現実に根を下ろしている。浮つくことがない。作り物の感じがしない。文は人なりの箴言を必ずしも信じるわけではないが、彼の文章からは、生に対する達観と、それに相反するナイーブさが透けてみえる。色川武大の文章は怖ろしくて、哀しい。2010/01/18

showgunn

7
色川武大のメインテーマを扱った作品でこれが一番内容的にも踏み込んでいる。 表題作よりも処女作の「黒い布」の方が魅力的に感じた。 しかし講談社文芸文庫は高い、古本でも900円したよ。2016/04/22

hirayama46

3
色川武大にとっての生家というのは、他の誰よりも父親と過ごした場所なので、親子関係を中心に過去をあれこれ回想していく私小説。幼少期の思い出に不意に非現実的な幻想が色濃く混じってくるあたりが色川武大らしいところ。ナルコレプシーによって幻覚を見始めたのはそんなに過去の話ではないはずですが、執筆している段階での生活に幻が存在している以上、記憶の遡行にも反映されるのでしょう。他の小説に比べてより自己の内面に深く踏み込んでいるぶん、内省的な重いですが、やはり面白い。妻をめぐる軽妙さとの対照的ですね。2021/07/22

Mark.jr

3
悪夢というのは、いかにもフィクションめいたものよりも、例えば大学に留年するとか、アルバイトで怒られるとか、過去にあったトラウマを思い出させるものの方が怖かったりします。タイトル通り、著者の生まれ育った家や時代を題材にしたこの作品は、私小説的な体験と漱石の「夢十夜」を思わせる突拍子もないシュールなイメージが渾然となり、過去のトラウマの悪夢を再現しています。生まれ育った家というか過去からは逃れない、そんなブラックホールに引きずり込まれるかのようなエモーショナルな作品です。2020/12/12

ArenasR

3
「老親文学」として。しかし、その観点からはけっこう分類難しいなこれ。息子→父で、わりと反発・対立もあり、性質的にも相容れない感じ、客観的な視線を持ちながら、でも決して突き放すものでない。「老親」を描くとき、著者もそれなりの年齢に達しているから、わりと一個の存在として親を自分と切り離して見る、その上で血のつながりという運命・桎梏について思索する、というのが王道かなと思っているけれど、ここではいつまでも切り離すようすは見えず、自分からどんどん父の中に入っていこうとする(デビュー作がまさに)。しかし、夢。凄い。2016/05/12

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