講談社文芸文庫<br> ミドルマーチ〈3〉

講談社文芸文庫
ミドルマーチ〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 413p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061976368
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

年長の夫カソーボン牧師は散歩中に死ぬが、ドロシアは青年ジャーナリストのウィルに密かな思いを寄せる。一方、市長の娘ロザモンドと結婚したリドゲイト医師は派手な生活から借金に追われ、わがままな妻に失望する。イングランド中部の商業都市ミドルマーチを舞台に多彩な人間模様を描写した、ヴィクトリア朝を代表する女流作家ジョージ・エリオットの傑作長篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

50
ドロシアの夫は嫉妬に苦しんで亡くなり、念願かなって結婚したロザモンドは浪費で夫を苦しめる。結局一番穏やかな結婚生活をしているのが自分を買いかぶることもなかったシーリアだというのは、作者の、皮肉なのだろうか。ミドルマーチの若者たちの恋愛事情だけでなく、選挙活動や口さがないブルジョアの夫人たちの噂話など、当時のイギリスの近代商業都市での生活もかなりリアルに描かれている。2017/02/23

amanon

7
年老いた男ってかくも悲しいものか…カソーボンの最後、及びその遺言書を見ると、ついそんな気にさせられる。ただ、それまでは何となしいけ好かないという印象だったウィルが違って見えてきたのも事実。また、主軸となる物語に、様々なエピソードを絡ませるその巧みさに驚愕。中でもリドゲイト夫妻の困窮ぶりには心が痛む。それから、フレッドのあかんたれぶりは本巻でも相変わらず(笑)。またフレッドとメアリーとの関係から露わになる当時の階級意識も興味深い。この二人と微妙な関係にあるフェアブラザーが今後どう動くかが気になるところ。2020/04/10

ロピケ

1
3巻から急にストーリーが展開して面白くなって来た。ドロシアとウィル、リドゲイド夫妻、メアリーとフェアブラザー、フレッドと気になる組み合わせ。果たしてどうなるのか?4巻もたのしみ。2009/11/21

Нелли(ネリ)

0
ここまで読んだところで、各巻の頭についてる登場人物紹介(全巻同じ文章)が最終盤の出来事をネタバレしてるらしいということに気がついた。古典にネタバレも何もないかもしれないけど、日本でそこまで有名なストーリーとも思えないし、心象は良くない。2016/03/25

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