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講談社文芸文庫
放浪時代・アパアトの女たちと僕と

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  • サイズ 文庫判/ページ数 324p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784061963993
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

昭和初期のモダニズム文学の旗手として一世を風靡しながら、突然文壇から消えた竜胆寺雄の代表作三篇。消費生活がアメリカ風に変化してゆく大都会の片隅でショーウインドーの飾り付けなどをしながら気儘に生きる若者たちを、淡いペーソスを交えて軽妙に描いた表題作、及び、文壇の派閥性を攻撃してその地位を失うきっかけとなった「M・子への遺書」を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

yn1951jp

34
昭和3年懸賞小説として『改造』に掲載、佐藤春夫に激賞された「放浪時代」、谷崎潤一郎に高く評価された、いささかの無駄もない見事な短編(村上春樹)「アパートの女たちと僕と」。洒落た作風は大衆の支持を集め、モダニズム文学の旗手として一世を風靡しながら、昭和9年に「M・子への遺書」で、川端を「この人は悪魔だ。人間じゃない」と斬り捨て、文壇から離れていった。彼が愛した砂漠の孤独な植物サボテンと似た境遇を嘆いた龍膽寺だが、彼のモダンガール<魔子>は、震災後の昭和初期の銀座の都市風景の中で、今もなお色褪せることない。2015/09/01

tsu55

12
心の中に空洞を抱えた都会人の姿をカラッとした筆致で描く『放浪時代』と『アパアトの女たちと僕と』そして龍胆寺が文壇から遠ざかるきっかけとなった「M子への遺書』の3編。 以前からずっと気になっていたのだけれど、何故か読む機会がなかった龍胆寺雄。読んでみれば、僕の好きなタイプの小説。もっと早く読んでおけばよかった。2021/09/09

よっし~

6
昭和初期のモダニズムにより生活が欧米風に急変していく大都会で、泡沫のような日々を送る若者を描く。西洋の文物が殺到した時世を反映し、片仮名ルビがこれでもかと繰り出される。「甃路(ペイブメント)」「客間(サルン)」「猿股(ズロース)」等等…「女慎太郎」の異名をとった岩橋邦枝を思い出してしまった(;'∀')。当時は流行の最先端でも時がたてば陳腐この上ないという見本のような文体だが、人物の会話や行為の端々に生きる悲しみや人を恋うる想いが巧みに描出され読みごたえがあった。読書会『K社のとなり』読み友さん紹介本。2019/12/10

Lieu

2
アインシュタインと会話した文学者なんて世界にもそうはいないのではないかと思う。ともかくこの作家はコスモポリタンな天才肌で、日本文壇の陰湿な世界を相手にしたのが何かの間違いであった。よく読めばモダンの生活を皮層的にのみ描いているのではない。家族制度とは距離を置き、貧困や病気、思想問題に感傷をもつこともなく、自分なりの生き方を都会のなかで見いだそうとする逞しくしなやかな主人公を描いている。馴染みの芸者や家族がどうしただのを描いてきたそれまでの日本文学に比べれば、遥かに現代人に訴えるもののある文学だ。2020/10/30

勉誠出版営業部

2
竜胆寺雄の『放浪時代/アパアトの女たちと僕と』を読了。中編2作よりも、最後の「M・子への遺言」が面白かった。中盤からの当時の文壇の状況を暴露しているところが何とも…。2014/07/06

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