講談社文芸文庫
日本文壇史〈11〉自然主義の勃興期

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  • サイズ 文庫判/ページ数 254,/高さ 16cm
  • 商品コード 9784061963801
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0195

内容説明

西園寺が日本のアカデミー・雨声会を開催した明治四十年、新文学が明確な潮流となった。白鳥「塵埃」、青果「南小泉村」、三重吉「山彦」、虚子「風流懴法」等が出、朝日入社の漱石は「虞美人草」を連載、白秋、露風ら若き詩人達が活躍し始めた。九月、日本自然主義の方向を決定した花袋「蒲団」が発表され、藤村のモデル問題で暮れたこの時、谷崎らの青春もあった。盛衰・新生、文壇の諸相を重層的に捉える伊藤文壇史。

目次

第1章(明治四十年、竹越三叉と徳田秋江;西園寺総理を囲む一流文士の集会の計画 ほか)
第2章(詩誌「白百合」と「白鳩」;野口米次郎の「あやめ草」 ほか)
第3章(山岸荷葉と花袋;花袋と岡田美知代と永代静雄 ほか)
第4章(藤村とその友人たち;「芸苑」の再興 ほか)
第5章(漱石の「虞美人草」;中村星湖の「少年行」 ほか)
第6章(正宗白鳥の「塵埃」;読売新聞社における白鳥 ほか)
第7章(独歩社の破産以後;独歩の病状と「暴風」の休載 ほか)
第8章(茅野蕭々の結婚;安倍能成と友人たち ほか)
第9章(吉利支丹文化の研究熱;与謝野寛ら新詩社一行の九州旅行 ほか)
第10章(少年時代の谷崎潤一郎;潤一郎の青春 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

ArenasR

3
「国家による権威を付与していく」ことにより、「「日本近代文学史」とその「史」の準拠枠が(…)つくられてしまった」時期、「「日本」という国家、「日本人」という民族、「日本語」という言語、「文学」という文化の、〈四身一体〉的な同一性の幻想がセット化されたとき」、という、重要な局面についての一冊ですが、やはり人物伝的に気になることが多くて。「有象の実在界から無象の精霊界へ往復しているような」と評される綱島梁川の高潔さとか、「大きな、いかつい、怖ろしい顔をした入道坊主のような」岩波茂雄の微笑ましい恋愛とか。2015/07/30

旅籠屋

0
検索しても見つからない事を私たちは既に経験で知っています。読む事は・・・?2013/03/31

min

0
当日の文豪の動きがわかり面白いです。彼等の世界が作品へ、作品が彼等へ。この連動を伊藤先生が精練された文でかかれます2009/02/24

rbyawa

0
i093、自然主義の隆盛は約3年で、経年で書かれたこのシリーズは特に間違えてはいないだろうものの、表現がいちいち大仰で勘違いしそうだなぁ…。それとよくわからない格付けとその執拗な主張も、あまり離れていない時期の業界人の実際の主張があったのかもなと思わせる。あと、花袋氏の『蒲団』が真実だったとどこにも書いてないからバレるわけがない! 描写は要するに妄想だと同時に宣言しているも同然なものの…ちょっと胸焼けが。妄想にしても幼稚…。まあ、全体的に自意識過剰気味で疲れる巻だったかもなぁ、客観視が出来てないのかもね。2018/11/09

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