講談社文芸文庫
おじいさんの綴方 河骨 立冬

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  • サイズ 文庫判/ページ数 330p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061963740
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

幼い弟の突然の死と同時に木山捷平にも同じ災厄があった。祖父、父、母、懐かしい山や川、風と土と光。幼年この道に花、青春この道に鳥、壮年風雪の中、木山捷平は都会や満洲での苦難に打ち克ち独自の飄飄とした文学を創る。暖かさ、懐かしさ、優しさ溢れる初中期の中短篇秀作集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

石原伸晃そっくりおじさん・寺

62
木山捷平が好きになり、講談社文芸文庫から出ている小説を全部読み終えてしまった。幻戯書房から出ている未刊行作品集も読んだ。あとは『酔いざめ日記』という日記本しか残っていない。先日ヤフオクに木山捷平の初版本がたくさん出品されたが、あっという間に売れて無くなった。1冊も落とせなかったのは残念だが、このひそかな人気は嬉しい。本書の表題作はもちろんそれぞれ素晴らしいが、併録の『幸福』が素晴らしい。暖かい気持ちが胸にジンワリする。初期から中期の短編集だが、だんだんユーモアが増えていくのがよくわかる。木山捷平バンザイ。2019/10/08

りー

12
なんて素朴で暖かく、懐かしい物語たちだろう。木山捷平は初読なのでこれが通常運転なのかどうか図りかねるけれども、本書に収録されている短編は典型的な昭和の時代の私小説で、良くも悪くも力の抜けた作風である様に思える。「おじいさんの綴方」「河骨」「枯木の花」あたりがお気に入りなのだが、特に「枯木の花」は所謂マジックリアリズム的な趣のある小説で、当たり前の様に私小説だろうと思って読んでいる中に飛び込んできたので殊更に印象的だった。個人的にはお出かけのお供にしたい一冊。2015/04/27

shinshin2638

9
本書は戦前から終戦直後にかけての中編・短編を収録。表題作の「おしい゛さんの綴方」が特に良かった。芥川賞候補になった中編「河骨」はそれほどのことはないと思った。なんか「小説」じみていると思った。木山の本領は、昭和30・40年代に発表された随筆だか私小説だか分からないものがよくなっていると思った。2017/07/23

桜もち 太郎

6
昭和初期から活躍した岡山出身の作家木山捷平の短編集。さすが短篇の名手と言われただけはある。雰囲気としては三浦哲郎の短篇に似ている。自身の経験からなる作品が多く、終戦前に満州にフイッと旅に出て、そこで招集にあう話が数点あり、中でも「幸福」の温かさがよい。四十路の老兵と27才の班長との掛け合いがほほえましい。終戦間近の生死をかけた場面であっても緊迫感が全く感じられない所が木山作品の良さであるかもしれない。2015/02/14

いのふみ

1
働き盛りのころの作品群だろうか。でも、何だかそこに、弟や祖父の死や戦争などとは違った、そこはかとない切なさを感じる。2018/12/17

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