講談社文芸文庫<br> 原民喜戦後全小説〈下〉

講談社文芸文庫
原民喜戦後全小説〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 353p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784061963351
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

水のなかに浸って死んでいる子供の眼はガラス玉のようにパッと水のなかで見ひらいていた。…まるでそこへ捨てられた死の標本のように子供は河淵に横わっていた。(「鎮魂歌」)―一九四五年八月六日の「死の風景」に立ち合わされ、死者の嘆きを抱え込んでしまった作家の苦悩を刻む「氷花」「飢え」「災厄の日」「火の子供」ほか童話六篇を含む原民喜戦後全小説下、二十一篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きゆやすか

1
間違って下を予約してしまった! でも読んで良かった。民喜が原爆に罹災してから八幡村での避難生活、上京してから住まいが見つからず甥の下宿、友人の留守宅、事務所のようなビルの片隅を転々とする生活など。童話作品も収録。2022/09/23

エガ

0
本収録作品「鎮魂歌」は、死者と生きるものとの関係性を、なによりももっとも的確に表す作品である。死者は生き、生きるものは歩く、または書く。やりとりされるコトバの神秘

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