講談社文芸文庫<br> 三匹の蟹

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講談社文芸文庫
三匹の蟹

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784061961753
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

“大型新人”として登場以来25年、文学的成熟を深めて来た大庭みな子の、あらためてその先駆性を刻印する初期世界。群像新人賞・芥川賞両賞を圧倒的支持で獲得した衝撃作「三匹の蟹」をはじめ、「火草」「幽霊達の復活祭」「桟橋にて」「首のない鹿」「青い狐」など初期作品を新編成した作品群。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

198
第59回(1968年)芥川賞。 「三匹の蟹」というアメリカの 海辺の宿で 繰り広げられる 人間模様が 印象的な物語である。 由梨のまわりで 繰り広げられる 会話は 上滑りで、海外に住む当時の日本人の 心象風景なのだろうか? 由梨の孤独、退屈、虚しさが 桃色シャツとの 対比で 書き込まれている、作品だった。 2017/08/21

yumiha

11
なんとなくサリンジャーを想起した。サリンジャーでは青年、大庭みな子は女性の立場で、ありがちに流れてしまう人並みの暮らしや日々の違和感を鋭く見抜き、自分にとっての真実は何か?を追い求めているように感じた。2014/05/01

Miss.W.Shadow

10
虚実交じり合い惑乱するような文章は自分の好むところで、ひさしぶりに水の合う小説家と巡り会えたという気がした。主人公の女が男から男へ渡り歩くことで内面的な「旅」を続ける理由には、やはり祖国を離れることで、結婚相手や仕事について「この人でなければいけない、こうでなくてはならない」と自らに理由づける気持ちが薄れることもあるのだろうと思った。「三匹の蟹」は「青い落葉」に比べ親切すぎるようで、教養階級の夫婦のスワッピングという当時にしてはセンセーショナルな舞台背景なしでは芥川賞を受賞したのかな?と思った。2012/10/22

大竹 粋

7
1970年代にこんなに凄い人がいたんだ。今読んでも新しい感じがする。アラスカを舞台にしているところで、染み付いたふるい感覚から避けることができるのかもしれない。鋭い感覚を常人にはできない言葉に置き換えて、伝えてくれる、小説の凄さを解らせてくれた人かもしれない。2012/07/30

adhvanya

7
「火草」でやられた。個人的に日本の女流作家はどれも肌に合わないのだが、大庭みな子は別格である。文体は微塵も女臭さを感じさせないのに、これは女にしか書けない小説だ。それでいて(テクニックの点で)間違いなく現代文学である点も素晴らしい。もっともっと読みたくなる。2010/07/04

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