講談社文芸文庫<br> 拳銃と十五の短篇

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講談社文芸文庫
拳銃と十五の短篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784061960398
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

うわべは優雅な村人であった亡父の形見の六連発の拳銃。母の心臓に、雷に打たれたようにある六つの小さい深い穴。さりげない筆致と深く暖かな語りのうちに、生きていることの根に、静かな声援をおくる三浦哲郎の鮮やかな短篇連作の世界。野間文芸賞受賞。

目次

拳銃
シュークリーム
河鹿
おおるり
川べり
石段
小指
土橋


義妹
水仙

鼠小僧
たけのこ狩り
化粧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

harukawani

8
すばらしい……。静かな筆致なのに、1行目からぐっと心を奪われる。淡々と語っているようで、話の道筋はダイナミックにうねる。そのバランスの心地良さ。姉2人は自死、兄2人は失踪。そんな中でも穏やかに暮らして死んでいった父は、六連発の拳銃を遺した。残ったのは、老いた母と姉が1人、そして”私”。連作短編の形を取り、家族のこともゆっくり繙きながら、描かれる生。切り取られた日常の光景にも、”死”がふと顔を覗かせる。それが、わずかに恐ろしく、けど温かな哀しみに胸が満たされていく感覚。明るくはないのに、ずっと浸っていたい。2020/10/13

ステビア

7
著者の本を読むのは初めて。地味で技巧的にも並くらいの短編が続いた。2014/08/25

naotan

4
全体的にもの悲しく暗い話が続くなか、「たけのこ狩り」にくすっと来た。2015/11/17

緑色と風

4
「拳銃」と「河鹿」は、血のつながりを強く感じる短編だ。著者にとって父が残した拳銃は、一家の心の闇の象徴。その拳銃を母から預かったことで、目覚めが早くなってしまう。娘はそんなことは知らないのだが、違う理由で早起きになっている。それは、心配性の性格という父と娘の血のつながりを感じさせる。日本人は、昔から誠実な人種だといわれているが、本当は著者の父が感じていたように誠実にならざるをえないほど周りの視線が厳しく、自分を律することが唯一厳しい視線の中で生きぬくことができる術だったのかもしれない。忘れられない短編だ。2009/12/03

hirayama46

3
三浦哲郎らしく派手ではなく、どちらかと言えば暗いトーンの話が多いですが、語り口が心地よく、読ませる短編が揃っております。2016/07/16

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