内容説明
マルコ=ポーロの名まえは、その著作の『東方見聞録』とともによく知られています。マルコが地中海沿岸を旅立ってから、見るもの聞くものは、すべて物めずらしく新しいことばかりでした。マルコの観察の細かいこと、自分の暮らしていたヨーロッパの文化のちがいについて、偏見をもたずに、ありのままを冷静に記録しておく態度などは、今日でもわたしたちが学ぶべき多くのものをもっています。旅をして、異なった文化、異なった世界の存在することを知り、そのことによって自分が何であるのかをも、いっそうよく知ることになる。―人間は昔からこうして旅のなかから学んできました。
目次
1 遠くへのあこがれ
2 旅はマルコの学校だ
3 神秘の国、中国
4 ゆれうごく元朝
5 永遠の旅人