内容説明
人はなぜ新しき「神」に魅せられるのか。ますます加速しているかに見える宗教ブーム。その火付け役は、かつて新興宗教と呼ばれた創価学会やＰＬ教団などではなく、“活火山”の新興宗教である。奇跡と神話に彩られた１４人の教祖を徹底取材し、新興宗教集団の知られざる素顔を鮮やかに描いた傑作ルポルタージュ。
目次
陸軍中佐岡田良一を襲った「真光」の啓示
高島易断大当り記録
創価学会も恐れる「真如苑」の急成長
「世界人類が平和でありますように」教
お風呂屋さんが「神様」になった
やっぱり出たコンピューター教祖
「全学連」去ってキャンパスに「神霊教」
知られざる大教団「霊波之光教会」
中曽根首相も信者だった「修養団捧誠会」
どっこい生きていた「璽光尊教」
宗教界の戸塚ヨットスクール
「太陽に祈る会」成金の構図
ますます広がる「踊る宗教」の輪
「オウム真理教」の人間たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Wisteria
6
信じる者は救われちゃう！？な話が続々。超能力を目の当たりにしたら信じるしかないか。神様が夢枕に立って、お導きを受ける教祖様達。ちょっと笑うけど、仏教もキリスト教も最初は新興宗教だった訳で…、結局変わらないのかなと思った。もし信者が救われているのなら他人がとやかく言う事ではない。2018/05/06
かながわ
1
宗教話でなく伝記集として読む。教祖様はやっぱし色濃い人物・人生で興味深く、受け切る周囲も含めておおらかさを感じる。平成生まれの私は考えが思いが巡る。。地下鉄サリン事件１年前の文庫化。2019/10/12
toshiyuki83
1
人がいかにして教祖になるかを10以上の教団を取材して書いた超力作。無宗教者が宗教本読むと、本当に日本の話なのか驚くけど、きっと身近に普通にあるんだろうな…(というのがおもしろいところ) 医者にも見捨てられるような難病の人が宗教に入って、治った例がどんどん出てくる。これをプラセーボ効果と断言して良いかは難しいところだ…不思議でおもしろい… 本書を読みながらWikipediaなどを参照していたが、ネットに記述がない情報がたくさん。ネット情報が発展している時代だからこそ、ネットで入手できない本書の価値が高い2017/05/06
