講談社学術文庫
明六社

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061598430
  • NDC分類 061
  • Cコード C0121

内容説明

明治六年七月、森有礼の発案、西村茂樹らの尽力で、当代一流の洋学者たちが集まり、明六社が結成された。初の学術結社、初の啓蒙雑誌の刊行、初の演説会の開催。近代化をめざし、暗中模索で歩み出した明治初期、彼らは文明開化の思潮を先導し、人々を啓蒙していった。その労苦の跡を辿り、明六社、『明六雑誌』、演説会の実際や意義などを豊富な史料を使って実証的に論じる。

目次

第1部 明六社考(明六社の結成;社員の構成;明六社演説―演説会のはじまり ほか)
第2部 明六社関係史料編(「明六社制規」集;明六雑誌発行趣旨;『明六雑誌』総目次・執筆者別索引 ほか)
第3部 関連論文(福沢諭吉と明治初期の学界―とくに明六社と東京学士会院を中心として;明六社の人々;文明開化)

著者等紹介

大久保利謙[オオクボトシアキ]
1900年、東京生まれ。東京帝国大学文学部国史学科卒業。日本近現代史専攻。貴族院議員、東京華族学校理事、名古屋大学教授、立教大学教授を歴任。1992年朝日賞受賞。1995年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

6
1976年初出。演説(スピーチ)は1873年の春夏の候、福澤諭吉が先達となって稽古が始められた(44頁)。『明六雑誌』は問題を原理に立脚し、国民に解説するという啓蒙的精神を貫いた(60頁)。1879,90年頃は、インフレで慶應義塾の存続の危機を迎え、財政支援を止む無く官に求めたこともあった(216、258頁)。学問独立論は、独立と自由を獲得して、はじめてその近代化は真に達成されるとの信念であった(221頁)。富国強兵主義の、上からの文化政策(278頁~)。現代は市民の下からの文化政策が喫緊の課題であろう。2013/05/01

tohmek

1
福澤諭吉、森有礼等錚々たる面々が登場。ただ、いくつかの論文をまとめたものなので一冊の本としてのまとまりには欠ける。2009/09/16

ichioka

0
お手軽な導入の書物としてはいいだろう。2009/10/11

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