講談社学術文庫
天下統一と朝鮮侵略―織田・豊臣政権の実像

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  • サイズ 文庫判/ページ数 467p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061597273
  • NDC分類 210.48
  • Cコード C0121

内容説明

撫切り、根切りを命じ、一向一揆との徹底的対決の過程で、自らを統一権力として形作ってゆく信長。一揆鎮圧の完成後関白として「日本の治」を唱える秀吉。統一政権を目ざし抜きん出た二人の権力者が抱いた共通の構想は何か。下克上の組織化が孕んでいた「唐国まで」という大陸侵略の衝動を解き明かし、中世末~近世初めの激動の歴史を捉えなおす。

目次

石山戦争から朝鮮侵略へ―はじめに
石山戦争への道
東海・北国一揆
石山炎上
信長の都市、一揆の都市
未完の天下
関白政権
五畿内同前―九州
田舎と京儀
侵略への道
軍需態勢と東アジアの激動
軍役と民衆
侵略の果てに

著者等紹介

藤木久志[フジキヒサシ]
1933年、新潟県生まれ。新潟大学人文学部卒業。東北大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。専攻は日本中世史。立教大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月をみるもの

18
織豊政権、そしてそのあとの江戸時代(〜侍の末裔たる世襲官僚支配政権)が形作られる上で、どれほど対一向一揆戦略が重要だったかを認識させられた。 「諸国ノ百姓、ミナ、主ヲモタジトスルモノ、多クアリ。百姓ハ王孫ノユヱナレバナリ。公家公卿、百姓ラバ御相伴ヲサセラル。侍・モノノフハ、百姓ヲバサゲシムルゾ」2023/07/22

月をみるもの

9
この「呪いの瓦」は、いつか必ず本物を見なければ、、 https://twitter.com/bamboo4031/status/16026479770296688652022/12/19

itosan04

6
秀吉の朝鮮出兵の前後の歴史で真に驚くべきことは、コエリョなど宣教師たちの中国や日本へのありえないほどの好戦的姿勢。よく出てくる晩年の秀吉が乱心して「唐入り」を狙ったという歴史観は大いに再考しなくちゃいけないようだ。 2016/10/26

いちはじめ

3
信長と一向宗、秀吉と朝鮮。石山戦争、朝鮮侵略の意図はどこにあったのか探る。高校時代教わったのとは一味違う歴史像が面白い2006/02/04

アメヲトコ

2
やや文体に煽動的なところもありますが、一向一揆から朝鮮侵略までの織豊時代の政治と社会のダイナミズム(と人間の業)が見事に活写されていて、引き込まれ考えさせられます。これが書かれたのが1975年というのがまたすごい。2013/11/10

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