内容説明
二千二百年以上も前に中国を統一した秦の始皇帝。その巨大陵墓は二重の城壁を備え、墳丘の下には未発掘の地下宮殿が眠る。死後も皇帝の霊魂が地上で暮らすための寝殿を建て、八千体に及ぶ兵馬俑を造った帝国不滅への願望。現地踏査を続ける第一人者が最新の研究成果や遺跡の徹底図解を紹介し、地下帝国の発掘から滅亡した地上の帝国の実像に迫る。
目次
プロローグ 二人だけの皇帝
第1章 新発見相次ぐ始皇帝陵園
第2章 始皇帝の死と二世皇帝の実像
第3章 秦王陵の伝統をさかのぼる
第4章 始皇帝陵の地下世界と地上の帝国
エピローグ 永遠の地下帝国を守るために
著者等紹介
鶴間和幸[ツルマカズユキ]
1950年、東京生まれ。東京教育大学文学部卒業。専攻は中国古代史。東京大学人文科学研究科博士課程を経て、現在、学習院大学文学部教授。文学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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こら
12
兵馬俑展に向けて再読。画像も多くお得感大。彩色された兵士の流麗さには、思わずため息です。面白かったのは出土品のサイコロ!普通の目の他に「驕」の目もあるんです。この目が出た人がお酒をゴチになったのではないかとの事。遠い昔の人もお酒を交わしつつ、学生みたいなゲームに興じてたと思うと感慨深いなぁ。2016/07/21
こら
7
兵馬俑展に向けて再読しました。画像も多くお得感大。彩色された兵士の流麗さには思わずため息です。面白かったのは出土品のサイコロ!普通の目の他に「驕」と書いた目もあるんです。この目が出た人がお酒をゴチになったのではないかとの事。遠い昔の人もお酒を交わしつつ、学生飲みみたいなゲームに興じてたと思うと感慨深いなぁ。
pippo_3520
3
とにかく表紙のインパクトが強烈でデスクの横に読んだところで裏返しておいてると、しばしば表紙の兵隊さんと眼が合ってつらい。 読むのはこれで2度目だが、何度読んでもエキサイティング。詳しく言うのはさけるが、豊富なデータと図版は古代ロマンの世界にどっぷりつかりたいときにはもってこいだと思う。2010/11/30
こんがら童子
1
明らかにしたい対象はよくわかるのだが、どういうアプローチで何を明らかにしたいのかがいまいちよく分からず、事実の羅列な印象を受けた。2010/07/22
Masazumi Miyauchi
0
今も現在進行形で、掘ったらボンボン貴重な品や遺跡が出てくるなんてすごいなー。素人考えでは、始皇帝陵を優先的に掘って欲しいと思いました。2013/05/16