内容説明
ナチス親衛隊に「鉄の結束」は存在しなかった。それは総統ヒトラーへの忠誠心にのみ支えられた、多頭・多元的な構造をもつ、対立と混乱の集団だった。夢想家と殺戮者、理想主義者と思考なき傭兵―。小心で名誉と権力に憧れる“普通の人間”が生み出した狂気は、欧州の悪夢となり、人類に悲惨な記憶を残した。我々はこの歴史から何を学ぶべきなのか。
目次
東方民族政策
最終的解決
SSの権力とその失墜
武装SS
SSとドイツ抵抗運動
終局
著者等紹介
ヘーネ,ハインツ[ヘーネ,ハインツ][H¨ohne,Heinz]
1926年、ベルリン生まれ。ジャーナリスト、現代史研究家。第二次大戦には兵士として従軍。’55年、雑誌「シュピーゲル」編集部に入り、外国ニュース部門編集長、シリーズ部門編集長を務める
森亮一[モリリョウイチ]
1933年、大阪生まれ。名古屋大学工学部卒業。システムアナリスト
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