講談社学術文庫<br> 中国=文化と思想

講談社学術文庫
中国=文化と思想

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  • サイズ 文庫判/ページ数 522p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061593855
  • NDC分類 222
  • Cコード C0139

内容説明

本書は、西洋人に対して祖国の民族・歴史・文化を紹介するために英文で書かれた中国論である。東西両文化に造詣の深い文人で自由思想家林語堂がユーモアと風刺の利いた文章で、「老獪」「忍耐」「中庸」などの言葉を通し、その民族性を浮き彫りにする。二千年以上も変わることのない中国人の本質が生新で鋭い筆致で描き出された古典的名著の新訳。

目次

第1部 背景(中国人;中国人の性格;中国人の精神;人生の理想)
第2部 生活(女性の生活;社会生活と政治生活;文化生活;文学生活;生活の芸術)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しろうさぎ

2
途中で挫折しそうになりながらもどうにか読了。本当は文化芸術論に期待していたが、画像資料等がないと、自分の知識程度ではあまり理解できず。反面「独断と偏見が多い」との前評判を聞いていた政治や社会論の方が、中国人の本質をついていると納得した。特に「面子」や「家族制度」の偏重による弊害は、社会制度が激変した現代の中国にも通じる。諸外国に翻弄され、混迷を深める時代の中で、祖国への愛憎交えた歯がゆい思いが伝わってくる。同様に日本文化を欧米に紹介した本と言えば『武士道』しか思いつかないが、一度読んでみるべきか。2021/06/06

ヴィクトリー

1
書かれたのが1935年なので、諦めと負け惜しみの混ざったような内容になっている。とは言え、良い事ばかりは書かれていないのでまあまあ読める内容になっているが。80年近く経って、かつて持っていなかったような国力を持った現在、この本に書かれていたような中国人の美徳、落ち着きや温和さなどはどうなったのだろう。家を中心とする個人主義的で、社会性が無い、と言う悪い点は健在な様だが。2012/03/11

しょ~や

0
書かれたのが昔であるために、当時の歴史背景から分析された中国人が現在の中国人とは似ても似つかない感じになっている点が面白い。2017/07/11

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