内容説明
経済学者として優れた業績を残した著者は、昭和7年から同22年にかけて慶応義塾の塾長を務め、誰からも敬愛された大教育者であった。本書はその小泉が「平常心づいていること」を、平明にして力強い文体で記した珠玉の人生論である。晴雨を問わぬ誠実と勇気を説く各篇は、英国流の爽快なスポーツマン精神に根ざし、読む者の品格と気骨を陶治する。
目次
イエス、ノオ
人の幸福
論争と勝名乗り
亡友の遺児等
池田成彬
ジョナサン・スウィフト
鴎外の「智慧袋」
老年と青年
病めるもの、貧しきもの
風俗叱正
言語の正確
漢字の制限の原理
人工的インスピレエション
国土の姿
忠(ロヤルティ)
福沢諭吉の帝室論
これからの皇太子殿下〔ほか〕
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