内容説明
本書では、できるだけ平易に噛み砕いて、フーリエ解析やラプラス変換を説明した。特に、逆変換を正面から求めようとすると、複素変数関数論の留数や積分路の選定など、難解な手法が必要になる。本書ではこれを避けて、変換表にまとめて簡便に計算を実行できるように努めた。また例題を多くして具体的な計算力が身につくように心がけるとともに、ところどころに読み物を入れて気分転換がはかれるようにした。
目次
プロローグ フーリエの活躍
第1章 フーリエ級数のしくみ
第2章 便利なフーリエ級数
第3章 なぜフーリエ変換か
第4章 偏微分方程式を解いてみる
第5章 なぜラプラス変換か
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トルネードG&T
1
フーリエ解析解説書。フーリエ変換の他にフーリエ級数展開の話題も多くの部分を占めており、さらにラプラス変換にも触れられている。同シリーズの複素関数論は数学が苦手な初学者に向けたサポートの手厚い書籍だったが、残念ながらこちらは物理も含めてある程度習得している読者向け。情報通信に関する話など発展的な内容も多く含まれる。個人的には複素化したフーリエ変換・級数展開を見ることの方が多いので本書序盤の三角関数状態のままで話が進む段階は親しみがなく難しかった。2019/01/10
galoisbaobab
1
周期関数をフーリエ級数で表現→eを導入して複素フーリエ級数で表現→周期を無限大にすることで非周期関数をフーリエ変換で扱うことにする流れが分かりやすい。プチ確率過程、プチ線形システム入門にもなっています。でも誤植多くないかい?2013/02/11
葉
0
周期関数の説明からフーリエ係数、完全正規直行系などからスタートしている。フーリエはナポレオンと同じ時代を駆け抜けている。フーリエの公式が16個もある。授業では計算と基礎概念を中心にやっていたので、こんな工学部チックなものだとは思わなかった。確率過程、ラプラス変換に繋がっている。2014/11/05
まさお
0
しっかりとしたイメージが付けられると思う。2012/03/28