内容説明
本書はバイオサイエンスを学ぶ大学生のための「微生物学」教科書および参考書である。コンセプトはミニマムで基礎的な微生物学の知識や用語を簡明に記述する方針を採用し、さらに微生物学の歴史的な流れが理解できるように配慮した。また内容構成では生化学や免疫学などの講義や教科書で学べる事項は大幅に割愛して、微生物学固有の事項に特化した。執筆にあたっては、中学・高校で「生物」を選択しない学生にも理解できる表現で、なおかつ自然科学が不得意な学生でも親しめる簡潔な記述をするように心がけた。一方、重要な微生物学用語には英語を付して、その後のバイオ系専門課程や大学院における文献講読にも役立つようにした。また特定事項に興味のある読者のために、執筆に使用した主要な参考文献を巻末に記載した。
目次
1 微生物学の過去・未来
2 微生物の構造と種類
3 微生物の増殖
4 微生物育種とゲノム
5 微生物制御とバイオセーフティ
6 微生物バイオ産業と環境浄化
7 ヒトと微生物
8 微生物の進化と多様性
著者等紹介
扇元敬司[オウギモトケイジ]
医学博士、農学博士。1931年大阪市生まれ。1959年東北大学大学院農学研究科修了後、ミュンヘン大学、東北大学などで微生物学の研究・教育に携わる。1981年マレーシア国立大学理学部生命科学科客員教授。1989~1994年東北大学農学部動物微生物科学教授。現在、学校法人日本医科大学、日本獣医畜産大学客員教授。専門は微生物学・寄生虫学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。