講談社現代新書<br> 老いるということ

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講談社現代新書
老いるということ

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  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061498655
  • NDC分類 367.7
  • Cコード C0295

出版社内容情報

人間にとって老いとは何か、そして老いとどのように向き合うべきなのか。人生の機微を知り尽くした著者が綴る「老いる」ことの意味。老いとは生き続けること それは若い人の宿題でもある

これまでにない長い老後を生きる時代が到来した現代、人は老いとどのように向き合えばいいのか。さりげない表現の中に現代日本人の老いを描く幸田文。老いの悲惨な側面から目を逸らさず生きた耕治人。島崎藤村が綴る老後の豊富さと老いることの難しさ。伊藤整が光を当てた老いの欲望と快楽。伊藤信吉が記す90代の老年詩集……。文学作品・映画・演劇に描かれたさまざまな老いの形をとおして、現代に生きる者にとっての<老い>の意味と可能性を追究する。

第1章 老いの長さ・老いる場所
第2章 古代ローマの老い
    ――キケロー『老年について』をめぐって
第3章 20世紀イギリスの老い
    ――E・M・フォースター「老年について」の発想
第4章 老いの伝承
    ――深沢七郎「楢山節考」の伝えるもの
第5章 老いと時間
    ――「ドライビング・ミス・デイジー」の場合
第6章 老いの年齢
    ――マルコム・カウリー『八十路から眺めれば』の示唆
第7章 老いの形
    ――幸田文の随筆から
第8章 老いの現在・老いの過去
    ――映画「八月の鯨」の表現するもの
第9章 老いと病
    ――耕治人の晩年の3作より
第10章 老いの完了形と老いの進行形
     ――芥川龍之介「老年」、太宰治『晩年』の視点
第11章 老いる意志
     ――島崎藤村の短文から
第12章 老いと性
     ――伊藤整『変容』の問題提起
第13章 老いの温もり
     ――萩原朔太郎のエッセイと伊藤信吉の老年詩集から
第14章 老いのまとめ


黒井 千次[クロイ センジ]
著・文・その他

内容説明

これまでにない長い老後を生きる時代が到来した現代、人は老いとどのように向き合えばいいのか。さりげない表現の中に現代日本人の老いを描く幸田文。老いの悲惨な側面から目を逸らさず生きた耕治人。島崎藤村が綴る老後の豊富さと老いることの難しさ。伊藤整が光を当てた老いの欲望と快楽。伊藤信吉が記す九十代の老年詩集…。文学作品・映画・演劇に描かれたさまざまな老いの形をとおして、現代に生きる者にとっての“老い”の意味と可能性を追究する。

目次

老いの長さ・老いる場所
古代ローマの老い―キケロー『老年について』をめぐって
二十世紀イギリスの老い―E.M.フォースター「老年について」の発想
老いの伝承―深沢七郎「楢山節考」の伝えるもの
老いと時間―「ドライビング・ミス・デイジー」の場合
老いの年齢―マルコム・カウリー『八十路から眺めれば』の示唆
老いの形―幸田文の随筆から
老いの現在・老いの過去―映画「八月の鯨」の表現するもの
老いと病―耕治人の晩年の三作より
老いの完了形と老いの進行形―芥川龍之介「老年」、太宰治『晩年』の視点
老いる意志―島崎藤村の短文から
老いと性―伊藤整『変容』の問題提起
老いの温もり―萩原朔太郎のエッセイと伊藤信吉の老年詩集から
老いのまとめ

著者等紹介

黒井千次[クロイセンジ]
1932年、東京生まれ。東京大学経済学部卒業。作家。日本芸術院会員。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、毎日芸術賞、日本芸術院賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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キムチ27

27
介護の概念は昔からあるが、今あるそれはビジネスの様相を呈している。その対象であるの一つである老。これは概念論と思ったが、古今東西の文学、作家を冷徹な視線で見据えた作品だった。執筆時の筆者は74歳。本文中にあるように「老いを受け入れる時期」にあり、真摯に自己認識しつつ書いたであろう内容を感じる。キケロから始まり伊藤信吉まで扱った14章は簡潔ながらも、醒めた無駄のない文章、脳裏に染み込んで行く。芥川・太宰・志賀・清張・藤村が「老い」に向ける想いは昔断片的に読んだ記憶があり、おさらいする感じ。2014/01/30

イカ

4
老いについて、14の文学や映画を題材にして一つずつ丁寧に考察していく。文学的、哲学的に深く考えることを楽しめる。こうだという答えは示されない。「老いは多面的であり、謎を秘め、容易には正体を掴みがたい…老いはある日突然に訪れるものではなく、そこまで生きてきた結果として人の前に徐々に姿を現す…老いの一般論などというものはないと断念するところから、自分自身の固有の老いへの独自の模索が始まる…老いは過去と切断された時間ではないと同時に、また現在進行形の時間でもある」。2020/02/03

Hiroki Nishizumi

3
まだ、この手の本を読むのは悲しいけど仕方ないという思いがある。内容は悪くないが、今は馴染みたくない気持ちの方が大きいと言う矛盾を抱えつつ読了した。2017/02/13

おらひらお

3
2006年初版。まだまだ老人には程遠いのですが、30代でも読むに値する本と言えそうです。ただ、精神面や身体面の話が多く、金銭面の話がなかったのは少し気がかりですが・・・。年とってお金がなければ結構きつそうな気もします。2012/09/05

apty

2
作者の思う所をだらだら書くわけでなく、既存の文学や映画といった作品に老いの姿を求めようとする姿勢はとても好感があり、読みやすかった。読み終えて思うのは、老いがどういうものか、知ろうとするのは難しいということだった。老いの理想が失われている、というのはとても納得いく言葉だった。そして、長寿化。現代に生きるという事が、どれだけ大変か、その一端が垣間見える内容でした。2014/05/23

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