出版社内容情報
織田信長を本能寺で滅ぼした武将の伝記。 武芸と学問にすぐれ作戦をたてるのがうまく、名将のほまれの高い明智光秀がなぜ主君信長を本能寺に襲ったか、その波乱に富んだ武将の一生を描く。 小学中級から
内容説明
自分の城を追われ、放浪の旅をつづけながら、武芸と学問をおさめた明智光秀は、織田信長につかえた。光秀が、なぜ主君信長を本能寺におそったか、そのなぞの一生を描く。
目次
1 山道をいく落人たち
2 京の暗殺者
3 のぞみはとげたが
4 坂本城の城主
5 中国地方への遠征
6 むごい主命
7 決戦天王山
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アイスマン
18
この本を読むまで明智光秀の事を「かつての恩も忘れて信長に謀反を起こした自分勝手な侍」と何となくイメージしていた。 だがこの本を読む限り、それは間違えだった。 彼は「戦国の世、混乱の世を人々が安心して生活できるように変える」事に生涯を捧げたのだ。 その結果としての謀反である。 信長は、比叡山を焼き払うなど多くの罪の無い人々の命を奪ってきた。 明智光秀はそれを看過できなかったのである。2017/10/07
nobody
13
ジョン・グラムのオープニング・テーマが脳内で無限にリフレーンしている。一時期、明智光秀に関する本を濫読した。それで得た結論は、誰よりも信長を愛していた(真価を認めていた)のは光秀であり、故にこそ弑したのだ。その崇高さに寸毫も思い遣らず「ノイローゼは小説にならない」と一蹴した司馬遼太郎の罪深さたるや。1556年、美濃を落ち延びる光秀、弥平次秀満(左馬助光晴。光秀の父光綱の弟光安の子)、妻熙子、長女智子4人のシーンから始まる。それから26年後の1582年、山崎の戦い後、4人は敗死することになる(熙子は一説)。2020/10/13
雨巫女。@新潮部
7
《私-図書館》大河ドラマが決定。細川ガラシャの父であり、以前から、悪人とは、思っていなかった。織田信長を殺害したのも、そうせざるを得なかったのかも。2018/05/26
ひろ
6
小学生向け伝記。漫画よりは詳しく挿絵もあって小6娘もあっさり読めたようだ。歴史の興味への取りかかりとしてオススメ。 2020/01/14
アリ子
6
仕事の資料として一読。文武両道で合理主義な光秀像だった。2020/01/10