出版社内容情報
第2次大戦後の東西冷戦下で引き起こされた悲劇の戦争の全貌を、迫真のドキュメントで描く!上巻では1950年6月25日、突然38度線を突破した北朝鮮軍の怒涛の南下から、マッカーサーの仁川上陸作戦までを、巻頭カラー大特集とともにわかりやすく解く!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
富士さん
5
再読。やはり学研ムック、いい仕事です。上下巻は中国参戦を境に分かれています。名前は知っていても、詳細についてはなかなか知ろうとは思わない朝鮮戦争を、韓国・北朝鮮・アメリカ・ソ連・中国の関係諸国の思惑や事情が手際よくまとめられており、一般書となるときっと等閑視されるだろう開戦からの個々の戦局が自衛隊関係者の執筆で解説されています。個人的には国際情勢の解説が多くかつ散漫で、対して破滅的であったろう戦争の民衆史的な側面が薄いように感じ、前者の稿を削って後者を充実させてくれると完璧だったのにな、と思いました。2019/10/25