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出版社内容情報
盲導犬になるために生まれてきた犬でも、その約半数は盲導犬になれない。ほかの動物がとても好きだったり、街中の選挙ポスターをこわがってしまったりとその理由は様々だが、不合格のレッテルを張られた犬の、その後を追いかけたノンフィクション。 小学校中学年～高学年
内容説明
盲導犬の訓練を受けた犬のすべてが、盲導犬になれるわけではありません。これは、不合格になってしまったけど、それぞれ立派に活やくしている犬たちのお話です。
目次
１ ゼナは、おばかさん？
２ 盲導犬になれない犬って？
３ 命を救ったベンジー
４ マジシャンになったラタン
５ 介助犬になったオレンジとクエスト
６ スター犬トゥリッシュ
７ ほかにもいるよ！がんばっている不合格犬たち
著者等紹介
沢田俊子［サワダトシコ］
京都生まれ。大阪府堺市在住。著書に『モモイロハートそのこリュウ』（汐文社、恐竜文化大賞受賞作）、『おじいちゃんとぼくのがんこ合戦』（共に汐文社）がある。日本児童文芸家協会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
itoko♪
63
盲導犬になれなかった不合格(不適格)犬たちのお話。人懐こすぎたり、怖がりすぎたり、無駄吠えしたり、猫が好きすぎても(猫を見つけると止まっちゃう)不合格になり、盲導犬になれないんだそう。不合格になってしまっても、人の気持ちに寄り添える優しい性格故に傷ついた人の心のケアをしてくれる。素敵なエピソードの数々に心があたたまり、やんちゃエピソードには笑わせられながらも涙が。やっぱりどんな犬も、うちの子は可愛いよね。2017/11/03
糜竺(びじく)
38
盲導犬の不合格犬、何か失格犬のように聞こえるかもしれません。しかし、実際は、盲導犬になれなかったと言うより、盲導犬に向いていなかっただけだという事が分かりました。不合格犬と呼ばれている犬は、呼び方に似合わず、それぞれ素晴らしい生き方をしている事も分かりました。盲導犬にならなかった犬達もそれぞれ頑張っている事が伝わってきます。皆が違っていて、当たり前。その犬らしく生きるって事が輝くという事で、それは人間にも言える事だと思います。それを、この本は一番伝えたかったんだと思います。児童向け本でしたが良かったです。2016/09/03
chiaki
31
はたらく犬を学習中の3年生に紹介しようと読みました。盲導犬に向かなかった彼らが、介助犬や麻薬探知犬、PR犬、そして温もりを求める人のために、こんなにも活躍してるなんてことを今日まで知りませんでした！盲導犬になるのはとても狭き門であるということも。全てはユーザーとなる人の安全を守るため、明るすぎてもダメ、怖がりでもダメ。甘えんぼでもいけない。自ら考えて行動することも時には必要で…。ワンちゃんもいろんな性格があって個性的！どのエピソードにも心温まる。彼らのエピソードを通して、多くのはたらく犬に触れられる。2019/12/09
chiaki
29
三年生に紹介。盲導犬に向かなかった犬たちの「その後」の物語。マジシャンとなって活躍したラタンのエピソードをピックアップして紹介しました。普段は動かない本なのですが、図書館の蔵書すべて貸し出しとなり嬉しい。ノンフィクションというジャンルについても説明。2019/12/13
たまきら
14
読み友さんから。様々な不合格ワンコが登場し、へえ、そんな理由が不合格になるんだ！と興味深かったです。盲導犬を触ってはいけないと知らなかったころ、電車であった盲導犬を一緒にいた方とお話しつつ触っちゃったなあ。たしかに私をこまったように見ていたっけ。ごめんなさい。先日押上駅で久々に盲導犬を見て、混雑の中冷静に主人を先導している姿に感動しました。なにかできることしよう！と思いました。2015/10/26
