出版社内容情報
戦国の幕を開き、そして閉じた早雲・氏綱・氏康・氏政・氏直の五代の人と戦略のすべてを描き切る! 関東に覇を唱えた北条氏は、他の大名と違って関東一円を支配することに全力を注いだが、それはどのような戦略思想に基づいたものだったか、真実の姿に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
110
信長の時代より前はほとんど知らず、家康以東は知識がなかったので勉強になった。早雲は、信長のおじいさん世代。早雲の孫の氏康の時代に、信玄謙信義元とのにらみ合い。この辺りで、情勢が代わり、四代氏政で家康秀吉の時代となり、氏直で滅ぶ。相模の名族・三浦氏を滅ぼした早雲最後の戦い「新井城攻防戦」が最も印象に残る。激闘の末に自刃した新井義同の辞世の句「うつものも討たるる者も かはらけよ くだけて後はもとのつちくれ」これから100年もせずに同じ運命が北条氏に訪れた。「箱根の坂」を読むときに手元に置いておこう。2016/03/06
U-G.Kintoki
0
さすが歴史群像の合本。読みでがある。それにしても小和田哲男、黒田基樹、下山治久、西ケ谷某は北条本によく出てくるよなあ。2017/04/19