波瀾万丈の映画人生―岡田茂自伝

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048838719
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0095

内容説明

広島出身のガンボウは、戦後、東横映画(現東映)に入社し、映画人生を始めた。「きけ、わだつみの声」を初プロデュースして大ヒットさせ、スタッフ、俳優から厚い信頼を得る。映画黄金時代に入ると「時代劇の東映」を支え、その後、任侠映画や実録映画への大胆な路線変更を行った。常に時代のニーズにあった映画を提供し、日本映画界の中心にある岡田茂が、映画づくりに情熱をかける人々の姿と真実を描く。

目次

第1章 ガンボウが映画界へ(活動屋人生の始まり;ガンボウだった幼少時 ほか)
第2章 映画人生の始まり(東横映画に入社;新入社員の生活 ほか)
第3章 国民的娯楽となった映画黄金時代(他社に先駆けた二本立て興行;中村錦之助の獲得 ほか)
第4章 時代劇から任侠路線へ(映画退潮の影;テレビ界へ参入 ほか)
第5章 任侠路線から実録映画へ(労担として乗り切った株主総会;社長に就任 ほか)

著者等紹介

岡田茂[オカダシゲル]
東映株式会社相談役、東急レクリエーション相談役、映画産業団体連合会会長。大正13年、広島県生まれ。昭和22年東京帝国大学(現東京大学)経済学部卒業。同年、東横映画株式会社に入社。「きけ、わだつみの声」を初プロデュース。昭和26年、東映株式会社設立後、28歳で京都撮影所製作課長に抜擢。数々のヒット作を企画し、東映の黄金期を支えた。大川博元社長や多くの俳優、現場スタッフの信頼を得、昭和46年に社長、平成5年に会長に就任。現在は同社で相談役を務める。日本映画界に多大な功績を残している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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富士さん

2
日経新聞の「私の履歴書」掲載版。構成の失敗かもしれませんが、社長になるまでの製作だった時期のことが大半です。岡田さんにとっては、この時代が楽しかった思い出で、その後は思い出したくない悪夢なのかもしれません。なかでも山口組はじめヤクザ関係の記述が目を引き、大同小異の映画関係者や役者、警察とのデリケートなメンツ問題や駆け引きが赤裸々に描かれていて、おもしろく読みました。少なくとも芸能に関しては、ヤクザの果たした役割を現代史から消そうとするかのような最近の流れは、歴史の改ざん以外の何物でもないように思います。2019/10/06

tsukamg

0
大映が倒産、日活はロマンポルノへ、邦画がジリ貧状態となる70年代。東映は、実録やくざもの、トラック野郎シリーズなどのヒット作を連発し、気を吐いた。その時期に社長となったのが岡田茂。相当、タフな人物だったらしく、他人に語られるエピソードの方が多いと思うが、そんな岡田さんによる日経新聞「私の履歴書」単行本化が、本書。よそ行きの言葉ですが、やはりタフな方です。2014/12/07

アスワンハイダム

0
東大卒、身長180以上、柔道四段、ヤクザとの交渉も辞さない、ディープ広島弁。 これほどの強烈なキャラであれば、親会社が東急にも関わらず、社長に上り詰めてから息子(俳優崩れ)を次の社長に受け渡すのも不可能ではなかったということか。 昭和スター、ヤクザ、戦後文化史などをエンタメの最前線の頂点に居たドンが語るとやはり面白い。2021/01/24

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