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内容説明
米国の同時多発テロ以降、軍事情報収集に威力を発揮し注目を集めた「エシュロン」。その正体は、米・英をはじめ英語圏5カ国が共同運用する、衛星通信傍受システムの呼び名である。冷戦下においては主として軍事目的に利用されていたが、冷戦終結に伴いその目的は産業スパイ用に転化し、経済競争において米国企業を有利に導く役割を果たしているとされる。世界全体で一時間に数百万の通信を傍受し自動的に分析できるといわれ、青森の三沢基地にも施設があると指摘されるなか、個人・企業の情報管理に対する日本の対応が問われている。
目次
第1章 米国同時テロとエシュロン
第2章 エシュロンの現実
第3章 国益の攻防
第4章 情報をめぐる攻防
第5章 UKUSA協約とNSA
第6章 エシュロンと日本