出版社内容情報
羽柴(豊臣)秀吉の弟で一門筆頭を務めた羽柴(豊臣)秀長。兄・秀吉の名補佐役としての活躍は、有能な家臣たちの支えが無ければ成しえなかった。秀長の家老筆頭であった桑山重晴、秀長の直臣で軍事・外交に活躍した藤堂高虎、領国の統治支配に奔走した小堀正次と横浜良慶……。多方面から秀長を支えた有力な重臣18人の役割と動向を、史料から実証的に解明。明らかにされていない家臣たちの実像に迫った、羽柴(豊臣)政権研究の最前線。
【目次】
第一章 秀長の重臣たち
第二章 秀吉から付された重臣
第三章 秀長直臣の重臣
第四章 秀吉から付された与力
第五章 秀長家臣団の特質
第六章 秀保時代の重臣
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
30
秀長を支えた有力な重臣18人の役割と動向を、史料から実証的に解明する1冊。秀長の副状を出している、発給文書を残している、支城を管轄などを調査して、秀長の家老筆頭であった桑山重晴、秀長の直臣で軍事・外交に活躍した藤堂高虎、領国の統治支配に奔走した小堀正次と横浜良慶たちが、秀長の直臣か与力かを確認しながら、それぞれどんな人物であったのかを浮き彫りにしていく内容で、藤堂高虎や小堀遠州の父・正次などが付けられていたことはなかなか興味深かったですけど、思っていたよりそこに秀吉の関与や影響力が大きいことが伺えました。2025/11/05
MUNEKAZ
11
大河ドラマ効果はやはり大したもので、「羽柴秀長の家臣」なんてニッチな内容の一般書である。藤堂高虎ばかりが有名だけど、それ以外にもこんな人がいたんだなと勉強になる。秀長自身の直臣はそこまで多くなく、秀吉からつけられた与力が意外と多いんだなという印象。イフだけど豊臣政権が存続し、大和大納言家が長続きした場合、若年の当主と政権から付けられた家老らの間で御家騒動になっていたかもと思ったり。2025/11/06
Go Extreme
1
豊臣秀長の名参謀ぶり 天下一統を陰で動かした男 影の実力者としての秀長 智謀に長けた調整型リーダー 大和郡山城を拠点とした安定統治 石田三成ら官僚集団のまとめ役 主従関係を超えた兄弟パートナーシップ 官僚的統治で支えた太閤政権 強大な僧兵勢力への緻密な対策 武断より宥和を選ぶ政治感覚 戦国時代を陰から動かした頭脳 大坂政権を支えた実務の司令塔 合議制で意思決定を進める調整力 戦わずして勝つ道を探る戦略家 敵の逃げ道をあえて残す現実主義 金銀は使ってこそ生きるという発想 人たらしの才で味方を増やす手腕2025/12/03




