内容説明
神風特攻隊の第一号としてレイテ沖に散った関行男大尉と、敗戦を知らされないまま最後の特攻隊を率いて沖縄へ飛び立った中津留達雄大尉。二人の青年指揮官のはかない幸福を描いた、慟哭のドキュメント小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
3
参考文献が半端ない。著者が「戦争中の体験だけは残したいと痛切に思う。」「その思いにしたがうまま道が開け、作家になる。」としている気持ちが支えているのかも。あまりにも知らなさすぎる自分が情けない。2013/07/18
SIG
1
特攻隊となり死んでいった若者たち、そして戦前アメリカに赴き、のちに戦う国の巨大さを知っていた若者たち。いつの世も、犠牲者は若者で、また世界を変えるのも若者たちである。小説というよりかは、ドキュメンタリーとして読むほうがよい。物語だけでなく、真実にも時には触れてほしいものだ。2011/11/27