内容説明
エジプトの遺跡で老ホテル経営者が変死体となって発見された。単純な事故死かと思われたが、15年前のユダヤ人旅行者殺人事件とこの老人の関わりに気付いたルクソール警察ハリファ警部は、エルサレム警察と共同で過去の事件を洗い直すことにする。同じ頃、パレスチナ人ジャーナリストのレイラは、特大スクープをほのめかす匿名の手紙を受け取っていた。そこには、暗号めいた古文書のコピーが同封されていた…。
著者等紹介
サスマン,ポール[サスマン,ポール][Sussman,Paul]
1968年生まれ。ケンブリッジ大学にて歴史学を専攻。卒業後、海外各地で様々な仕事を転々とし、’91年帰国。雑誌の創刊に関わるなど、ジャーナリストとして活動を始め、新聞各紙にてコラムを担当。’97年には“ブリティッシュ・コラムニスト・オヴ・ザ・イヤー”にノミネートされる。2002年『カンビュセス王の秘宝』で小説家デビュー。また、執筆活動の傍ら、いくつかの発掘調査チームに公式に加わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
散文の詞
13
中東あたりのことは、よくわからないし、とにかく、カタカナが多くて、読みづらいです。しかも、謎がまた分かりにくい。でも、上巻の最後の方にナチスのことがでてきて、どっかで見た映画のような展開かと、下巻が楽しみになってきました。2019/07/01
Richard Thornburg
1
★★★★
RIN
1
少し変わった海外ミステリを読みたい人におススメ。エジプト、イスラエル、パレスティナの3国にまたがる舞台。宗教や民族や国家や、日本人にはなかなか馴染みの薄い中東の様子が垣間見られる。小説としても、エジプト人刑事ハリファやイスラエル人刑事ベンーロイの愛すべき人柄に魅了される。2011/04/15
まさやんやで
0
日本人にとって馴染みが少ない宗教上の様々な問題が取り上げられている。下巻にどう繋がっていくのかが興味深い。2016/05/05
コギコギ555
0
こちらの著者シリーズの第二弾。相変わらず、沢山の登場人物、エジプト、イスラエル、パレスチナ、南フランス…にまたがる内容ということで、慣れるまでちと時間がかかるが、頭の体操にはいいのかも。 ユダヤ教のメノラーを巡る謎とナチスの迫害の関わり。改めてユダヤ人とは長い歴史において、迫害と切っても切れないのだなと実感。 下巻で何が明らかになるのか楽しみ。2014/06/26